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普天間基地の移設問題で日米実務者協議の報告書が31日、公表されました。これを受けて会見に臨んだ北沢防衛大臣ですが、そこで大臣が強調したのは代替施設をアメリカ軍と自衛隊で共同使用するというものでした。

報告書には、滑走路2本のV字案と1本のI字案が併記されていて、工法は「海面の埋め立てが最も適切である」と結論づけています。

2つの案を比較するとV字案に比べI字案は埋め立て面積が25パーセント減り、工費が3パーセント安くなるということですが、アメリカはあくまでもV字案が有効だと主張しています。

一方、この後会見に臨んだ北沢防衛大臣の発言は、代替施設の日米共同使用に深く踏み込むものでした。

会見で大臣は「私が特に重要で、真剣に検討していきたいと考えているのが、代替施設を自衛隊が米軍と一緒に使用できないかということでありまして」「地元の方々と自衛隊と米軍の3者の間で、より強い絆を作っていくための、一助になるのではないかと考えています」と述べ、普天間基地の日米共同使用に向けてすでに、アメリカ政府と話し合い新しい協議機関を設置することで一致していることを明らかにしました。