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いよいよ開幕まであと2週間に迫った、美ら島沖縄総体きょうは陸上短距離界の期待の2人を紹介します。

県総体、男子200m決勝。4レーン・八重山高校2年の新村真人、5レーン・那覇西高校2年の与那国塁の勝負は最後の最後までもつれました。

優勝の行方はどちらに…。判定にも時間がかかりました。

優勝は与那国、タイムは21秒56の大会新記録。そして敗れた新村も21秒57の好タイムで2人は互いの健闘を称えあいました。

与那国くん「彼の存在はとっても大きい存在になっています」

新村くん「悪いくやしさじゃなく、むしろすがすがしいくらい、次につなげようっていうくらいのいい悔しさだと思います。いい刺激になるライバルです」

那覇西高校で練習する与那国くん、新村くんに勝ったのは、先日の県総体が初めてでした。

与那国くん「打倒新村で中学校のときから燃えてました」

中学時代、野球部の練習の傍らで出場した陸上大会。新村くんに敗れたくやしさが彼の闘志を奮い立たせました。

与那国くん「彼がいなければ今の自分はないと思います」

一方、八重山高校で練習する新村くんは中学時代から沖縄陸上界の星でした。中学3年で出場した国体、そしてジュニアオリンピックで全国準優勝。

新村くん「高校でもう1回、全国の決勝で走れたら。地元開催なのですごくうれしいと思った」

美ら島総体へ高まる期待。しかし去年の秋、新村くんは左太ももの肉離れをおこします。

新村くん「すごく悔しい日々だった」

与那国くん「(Q:肉離れの話を聞いて)ショックでした。お互いベストな状態で走らないと勝負は楽しくないじゃないですか」

ライバルの負傷にショックをうけた与那国くんでしたが、国体ではけがの新村くんに代わって、県代表として国体のリレーに出場。与那国くんの走りは、国体リレー種目で県勢初の全国優勝という快挙に貢献します。そしてその姿が新村くんを奮起させました。

新村くん「すごいことだし、うれしいことだと思うんですけど、自分が走れなかったことが悔しいっていうのが強くあって」

悔しさをばねにリハビリに励んだ新村くんは今年の春復活!離れていても、2人はメールなどで励まし合いました。

そして…

新村くん「2人で決勝いけたらいいなと」

与那国くん「県勢のパワーを見せてやろうぜって」

美ら島総体に向け、切磋琢磨してきた2人の準備がいよいよ整いました。