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がんじゅうへの扉です。過去最高の3万3906人の参加者があつまるNAHAマラソン大会を目前にいまから緊張している方も多いのではないでしょうか。これまで練習をつんできた人にとって完走は大きな目標。健康に走りきる秘訣を取材しました。

市民ランナー「なんか今日道でNAHAマラソンの看板をみて、看板を見るたびにどきどきするんですよ」市民ランナー「お父さんは4,5年前からでているので自分も挑戦しようかなっとおもって」市民ランナー「絶対息子には負けないようにがんばりたいと思います」

それぞれの思いを胸にNAHAマラソンに挑戦する人々。多くの場所で、練習にはげむランナーを目にします。そしてQAB報道部のしっかりもの経理を担当する宜保さんも今年NAHAマラソン初挑戦です。大会を目前に糸満市にあるマラソン教室の門をたたきました。

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宜保さん「QABの宜保といいます。よろしくお願いします!」コーチは、アトランタオリンピック代表候補の座安晃さんです。大会3日前からは走る量を抑えて疲労の残らない練習が大切です。そんな中での練習メニューの工夫を教えてもらいました。

座安さん「長くても1000Mから2000Mレースペースより少し早い距離を走ることでレースペースが楽に感じることになる」

1キロ6分ペースで完走をめざす人=5分50秒ペース、1キロ7分ペースで完走をめざす人=6分50秒ペース

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フルマラソンより1キロあたり10秒ほど早く走るペース走を取り入れると、大会当日のペースが楽に感じられます。マラソン初心者は100〜200Mのペース走でも効果があります。一方、大会直前は食事にも注意が必要です。管理栄養士の大城朝乃さんに伺いました。

大城さん「スタミナの元になるのが炭水化物というものなんですね」

大会3日前からエネルギーのもとになる炭水化物、ご飯や麺類中心の食事に切り替えること。しかし外食に誘われてしまったら、炭水化物中心は難しいかもしれません。そんなときは… レバーなどのビタミンB郡を積極的に摂るようにしましょう。

大城さん「レバーに入っているビタミンBがあることで、食べたご飯はスタミナパワーとして変化していくんですね」ビタミンB郡は炭水化物の分解を促進する働きがあるのです。

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そしていよいよNAHAマラソン本番。大会を経験した人が口々にいうのはこんな感想です。

市民ランナー「30キロの壁、地獄をみるっていいますけど実際私もそうでした」

NAHAマラソンのコースはごらんのようになっています。糸満郵便局付近30キロ地点で表面化する疲労をできるだけ抑えるためにはどうすればいいのでしょうか?

座安さん「20キロすぎが一番ポイントになるんじゃないかと思いますね」およそ23キロ地点にあたる糸満市「海の見えるレストラン」付近。「(ここは海も見れてきれいですよね)つられてついついペースアップしたら怖いですね」

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前半の上り坂が終わり、20キロ付近からくだり坂そのくだりの傾斜がさらに急になるのがこのポイントです。22キロ地点「下り坂っていうのは着地のダメージが大きくなりますので」「海の見えるレストラン」が見えたら歩幅を狭くしてスピードを上げすぎないことそれが後半急激に足にくることを抑えることにつながります。完走のポイントは、イーブンペースです。6時間を目指すのであれば1キロ8分30秒ペースで十分です。

早歩きをすこし早くしたほどの本当にゆっくりなこのペース陸上競技場の外周500Mをはしる宜保さん。最初はそのペースがつかめません。

1周(500M)3分?宜保さん「はい」座安さん「4分、せめて1周4分を体感するような感じで」500Mを4分、1キロ8分ペースに歩幅を狭くして、いままでよりゆっくり走ることを心がけます。宜保さん「最後の2周は4分でいきました、うん、だいぶ楽、このペースでいいんだって思いました」ゆっくりペースを体感した宜保さんいままでにない感覚を味わったようです。

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宜保さん「負担が少ないのがとっても走りやすかったんですよ、いままで走っているペースだと走ってきつくなって歩いて、そして楽になったら走ってっていう感じだったんですけど、今のペースを保てば走り続けるっていうことができるのかなって感じました」宜保さん「(今日自信になった?)少しなりました、(完走いけるかな)うん、いきます」座安さん「ゴールで待ってます、はい」

自信につながった様子の宜保さん。完走できるか不安なあなたもこれからできる準備がきっとあります。参加者全員の目標達成を祈ります。

NAHAマラソンといえばこちらの沿道の差し入れがとってもありがたいというランナー多いですよね。黒糖やバナナなどの糖分はエネルギー補給に最適でレモンなどのすっぱい果物に含まれるクエン酸は疲れをとる働きがあるんだそうです。こまめに水分補給をしながら、これらの差し入れも力にして大会に参加するランナーの皆さん完走を目指してください。