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来年7月に開催される「美ら島沖縄総体2010」。大会で活躍が期待される選手やチームを紹介していますが、きょうは先日の高校バスケット選手権で初優勝を飾り、12月の全国大会「ウィンターカップ」への出場を決めた那覇高校女子バスケットボール部です。

9月13日に行われた全沖縄高校バスケットボール選手権。女子42校が出場した大会で頂点に立ったのは、今年の県高校総体の優勝校・普天間に対し1,2年生だけで挑んだ那覇でした。

那覇は171センチのフォワード・松村ひらりや、センターで170センチの高橋陽子の1年生コンビが大活躍。さらに那覇は、ポイントゲッター・宜保沙也佳が大事な場面できっちりとシュートを決める安定感を見せるなど、終始リードを保ち栄冠を手にしました。

県大会の優勝から3日後の9月16日。那覇は12月の全国大会を目指し、練習を再開させました。

この日の練習場所は自分たちの学校の体育館ではなく、浦添市内の中学校の体育館。実は那覇高校の体育館は現在、立替工事中。来年の6月、インターハイ直前まで、練習場所を転々としながらチーム作りをしなければいけないハンディと戦っていました。しかし…。

那覇キャプテン・金城夏子さん「練習時間は体育館もなくて、他のチームより少ないと思うんですけど、時間を工夫したり、内容を濃くやっていると思います」

「逆境をチャンスに!」この心が那覇の強さの原動力にもなっています。

那覇キャプテン・金城さん「常に満足することなく、上を目指して日々成長したいと思います」

来年の沖縄総体で活躍が期待される那覇。その中でも注目は1年生の二人のコンビ。

松村さん「苦しい時にチームを引っ張っていけるフォワードになりたいです」

高橋さん「負けない気持ちでプレーすることが(自分の)持ち味だと思います」

松村ひらりさんと高橋陽子さん。170センチのコンビは、全国的に見ると上背はないものの、ここにスピードをつけることで、より機能的なセンターとフォワードの戦力となることが期待されています。

松村さん「(高橋さんについて)小学校の頃からずっと今まで一緒なので、常に信頼し合ってます」

また、チームに欠かせないシューターとして力強い存在が2年生の宜保沙也佳さん。華々しい選手ではありませんが、その正確なシュート力はチームの危機を何度も救ってきました。

宜保さん「自信がないとシュートは入らないけど、周りがリバウンドを取ってくれると信じているので、自分は気持ちよくシュートを打てます。沖縄で勝つことは自分たちの通過点だと思っているので、全国で十分戦えるように、沖縄の応援の人たちを驚かすような、そんなプレーがしたいです」

チームを率いるのは外部コーチの屋嘉謙呉さん。

屋嘉コーチ「僕の持っているイメージとして、まだまだ子ども達の能力は伸ばせるというイメージがあるので、それにチャレンジしたい。よく僕らは他府県に行った時、沖縄の子たちはリズム感が違う、個人のテクニックが高いというのをよく言われます。形にこだわりすぎると子ども達のやりたいことを止めてしまうこともあるので、いろんな居面で面白い形ができたらいいと思っている」

来年のインターハイへ向けて、今よりももっとスピードとシュート力のある速いバスケットをめざす那覇。1,2年生の可能性は、大きな期待へとつながります。

「悔いなき闘い」那覇高女子バスケ