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綱引きの綱と言えば、昔は各集落で作るものでしたが、稲わらが手に入らなくなったので自前の綱は少なくなっています。そんな中、名護市・辺野古は3年に一度、全長90メートルの大綱を区民総出で作っています。昨日その綱引き大会が行われました。

綱引き前日。各家分担で 1月以上前から作っていた、50メートルの縄が今日、大綱の化粧縄として巻かれて行きます。オス、メス、それぞれ4トン以上はある巨大な綱を会場まで運ぶのも大仕事です。長さは一本45メートル。トラックと台車で移動。途中で消火栓の水をかけて、わらを締めます。区民2000人の力を一つ束ねた大綱が、誇らしげに集落を移動します。

いよいよ綱引き当日。3年に一度の綱引きを見ようと、大勢の観客が会場を埋め尽くします。

旗頭のガーエーで、綱引き本番に向けた興奮を高めていきます・・・。辺野古が面白いのかここから。

♪「ヒヌクワカムン イキイヌウムサヤ ハイヌエーハララ~ サーサーサー」(松明に火をつけて応援合戦)

雄の綱とメスの綱を合体させたところで、勝負が始まります。琉球王国の時代から続くこの綱引きは戦争でわずか2年だけ中断しましたが、終戦の翌年、わらはなくても山の「カズラ」で綱を作ってまで綱引きを復活させたという辺野古。区民の団結の基盤は、ここにあるようです。