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テレビカメラが初めて捉えた古宇利島沖で悠々と泳ぐジュゴンの姿です。今もごらんいただきましたが、テレビカメラが沖縄本島西海岸側のジュゴンを撮影したのは初めてです。きょう午前8時過ぎに海面に姿を現したジュゴンの映像、さっそくごらんください。

嶺井カメラマンリポート「古宇利島近くの上空です。朝日を浴びながら、全身を輝かせたジュゴンがゆっくりと泳いでいます西海岸にも、ジュゴンはいました!」

名護市辺野古沖など、東海岸ではジュゴンの目撃例が多く報告されていますが西海岸で泳ぐジュゴンの姿はこれまでほとんど撮影されていません。これは、国の調査では最後の3頭とされるうちの一頭なのでしょうか。

沖縄防衛局は名護市辺野古の基地建設に伴う環境調査の中で、沖縄のジュゴンは名護市嘉陽の沖に1頭と古宇利島周辺に2頭のあわせて3頭しかいないとし辺野古から南にはもう生息していないと推定しています。それによれば、けさ確認されたのは防衛局の言う古宇利島の2頭のうちの1頭と言うことになります。

これは2007年に辺野古沖で撮影したカップルとみられる2頭のジュゴンです。この2頭は細身で顔の長さが短いため専門家は若い個体だと推定していましたがけさ確認されたジュゴンは太くて顔が長く別の個体の可能性もあります。

絶滅寸前の天然記念物ジュゴンがあと何頭、どこに生息しているか。個体数を維持するために何ができるのか。慎重な調査の継続が望まれます。