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読谷村の産廃処分場から有害な物資が検出された問題で、県は18日、調査機関が実施した分析結果を地元住民に説明しました。しかし、住民の理解は得られませんでした。

読谷村で民間業者が経営している産廃処分場の土壌などを付近の住民が業者に依頼し調査した結果、シロアリの駆除などに使われる有害物質のクロルデンが検出されたものです。

県は5月22日にこの処分場で立ち入り調査を行うと共に、大阪の調査機関に処分場の土壌や水の成分の分析を依頼。そしてきょう6月18日に「微量のクロルデンは検出されたものの、健康に被害を与える濃度ではない」という調査結果を住民たちに説明しました。この中で、県文化環境部の安里健課長は「環境への影響及び健康被害を生じさせる濃度ではなく、土壌の除去の対策を実施する必要はないと考えている」と述べました。

これに対し住民たちは、本来、安定型の処分場から検出されるはずがないクロルデンが出ること自体がおかしいと強く反発。読谷村都屋区の阿波根直則区長は「クロルデンが出ているということは、県が管理不十分で好き勝手に投棄させているということになる」と訴えました。

県は「クロルデンの濃度は基準値の範囲内で問題ない」という姿勢を崩しませんでしたが、土壌が汚染された原因を特定するため、現場の掘り起こし調査を住民立ち会いのもとで実施することを約束しました。