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アメリカ海兵隊員による少女暴行事件を受け、県は12日、海兵隊基地司令部を訪れ、抗議しました。

県の保坂基地防災統括監と仲村教育長は、12日午後にアメリカ海兵隊基地司令部と四軍調整官事務所を訪れ、これまでの事件の教訓や綱紀粛正が生かされていないと、今回の事件に強く抗議しました。

対応した海兵隊基地司令部のフォルステッド中佐は「米軍としても非常に遺憾に思っている」と答えたということです。保坂基地防災統括監らはフォルステッド中佐に対し、より一層の綱紀粛正や再発防止に向けた教育プログラムを公表するよう求めたということです。

一方、那覇市議会が12日午後、今回の事件では県内で初めてとなる抗議決議を全会一致で可決しました。抗議文では、アメリカ軍をはじめ関係当局に対し「満身の怒りを込めて抗議する」として、再発防止などを求めています。

アメリカ海兵隊員による少女暴行事件を受け、教職員組合や市民団体も12日、相次いで記者会見を開き、怒りをあらわにしました。

女性議員や市民団体の代表などでつくる「基地・軍隊を許さない女たちの会」は、軍隊は『構造的暴力組織だ』として、アメリカ大統領に撤退を求めていくと訴えました。

この中で糸数慶子参議院議員は「なぜ、子ども・女性が安心して生きられる環境が大事にされないのか、被害にあった少女の恐怖、父母の悲しみや怒り、地域の人々が受けた衝撃と不安は計り知れないものがある」と訴えました。

また、沖教組と高教組も12日に合同で会見を開き、基地の即時撤去と被害者とその家族への充分なケアを求める抗議声明を発表。高教組の松田委員長は「教育現場で児童や生徒と向き合っている我々教師にとって、筆舌に尽くし難くとうてい許せない」と怒りを露わにしました。