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異臭騒ぎで人が大勢倒れたという想定のもと、那覇市の消防本部で特殊訓練が実施されました。

この訓練は、劇物が原因の事件や事故にいち早く対応できるように那覇市消防本部が6年前から行っているもので、今年は初めて県警と合同での訓練を実施しました。

まず、有機リン系の毒物の影響で、呼吸が苦しくなった負傷者の体を洗い流して搬送した後、隊員たちは被害者の手首に症状を示した札をかけていきます。

効率よく負傷者を救助するため、ここ数年、世界的に広まっているトリアージもこの訓練項目の一つ。大勢の患者をスピーディーに救出することにつながりました。

初めての合同訓練とあって、無線連絡が錯綜するなど、今後の課題も見つかりましたが、なにより被害者がすばやく救助されたことは、合格点を出せるのではと、消防関係者は手ごたえを感じていました。