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命の大切さを知ってもらおうと、集団暴行で息子を失った母親が13日、高校生を前に講演を行いました。

「命の授業」と題したこの試みは、犯罪被害者の生の声を聞いて、被害者の悲しみや命の大切さに気づいてもらおうと、県警が初めて実施しました。

うるま市の石川高校で講演を行ったのは、11年前、石垣市で同級生5人に集団暴行を受け、高校生の息子を失った富永広美さん。

生徒を前に「母親にとって、子どもは自分の命と同じくらい大切で愛しいものです。自分の命、人の命を大切にしてください」と訴えました。

高校生の集団暴行事件という同じ世代の悲しい事件に、560人の全校生徒は、時おり顔を押さえながら静かにじっと聞き入っていました。

このあと生徒たちは取材に対して「あらためて命の大切さについて知ることができました」「とてもためになってよかったです」「見て見ぬふりをするのはいけないなと思いました」「こういうことは二度と起こってほしくないなと思いました」と感じたことを語りました。

県警では今後、この『命の授業』を県内全ての中学、高校、大学で実施していく方針です。