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来年春のセンバツ甲子園出場のために重要な参考資料となる九州高校野球大会が先週土曜日に開幕。県勢は、八重山商工がきょうの準々決勝に勝ち残りました!一昨日からの熱戦と合わせお伝えします。

春のセンバツ出場の絶対条件は、九州大会でベスト4へ進出すること!大きな目標を目指し、九州各県の地方大会を勝ち上がった18校の強豪が、ここ福岡県に集結、熱い戦いがスタートしました。

土曜日のオープニングゲームには沖縄大会の準優勝校、浦添商業が登場!地元福岡の3位校、自由ヶ丘を相手に、初戦に挑みました。

浦商は、3回に4番山城一樹のタイムリーで1点を先制。続く4回には相手のエラーで、さらに1点を追加し、2対0と引き離します。ところが中盤、4回と5回に、疲れの見え始めた浦商のエース伊波選手は相手打線に連続ヒットを浴び、2対4と、逆転を許してしまいます。

このままでは終われない浦商も9回に山城一樹選手が気迫のタイムリーを放ち1点を返しますが、浦商、あと1本が続かず、結局3対4。初戦で姿を消しました。

伊志嶺監督「お前今回この調子で負けたら、キャプテン辞めろよ!」

朝早く、試合前のミーティングで早速、伊志嶺監督の雷が落ちた八重山商工ナイン。ここ福岡でも、いつものスタイルは変わっていません。

八重山商工の1回戦の相手は、名門佐賀商業。

試合は、両チーム、2対2の同点で迎えた5回。八重山商工は、2アウト満塁のチャンス。ここで、佐賀商のエースが乱れ、押し出しで、追加点を挙げると、さら、にワイルドピッチで、差を広げます。

6回に1点差まで詰め寄られた八重山商工でしたが、最後は3番手の波平選手が逃げ切り、きょうの準々決勝進出です。

地元ならではの大声援は大牟田。ブラスバンド部を従えて全校生徒で、3塁側応援スタンドを埋めます。

一方の八重山商工応援スタンドには、浦添商業が友情応援に駆けつけ、センバツ王手をかけた仲間にエールを送りました。

この声援に応え、八重山商工は3回の裏、8番浦崎義斗選手が、ライト前へのヒットで塁に出ると、送りバントと、エンドランで、2アウトランナー三塁のチャンスを迎えます。ここで、2番の嘉数駿選手は、セカンドの左を超えるセンター前タイムリー!いい形で八重山商工が1点を先制します!

続く4回にはスクイズで同点に追いつかれた八重山商工でしたが、その裏、1アウト2塁3塁と再びチャンスを迎えると、昨日、伊志嶺監督からキャプテンとしての自覚がないと大目玉をもらった6番、洲鎌朝太郎選手がバッターボックスに。

洲鎌朝太郎主将「必ず自分が決めて、勝ち越してやろうと。スクイズは絶対に決めてやろうと打席に立ちました」

名誉挽回のスクイズを見事に決めて、2対1と再び主導権を奪い返します。投げては、エース當山選手が、大牟田の強力打線を相手に、5回までヒット2本に抑える完璧なピッチング!

しかし、6回、悪夢が待っていました。

6回途中から、當山選手に変えて、マウンドに上った2番手の平安名選手が大牟田打線につかまります。ヒット4本と、バッテリー間のミスも重なり、あれよあれよという間に、一挙に5失点。

悪夢の6回以降、完全にペースが乱れた八重山商工はその後も追加点を許し、頼みの自慢の打線も沈黙。チーム初のコールド負けで、一度はつかみかけていたセンバツの夢を逃しました・・・。

當山徳人投手「監督に一球で試合が変わるんだって言われて実感しました」

洲鎌朝太郎主将「冬トレは厳しくなると思うんですけど、夏もまだ残っているので。絶対夏は優勝して甲子園に行きたいと思います」

伊志嶺吉盛監督「やっぱりこれも試練ですよね。頑張ってみたいなと思います」