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宮古島には黒糖やマンゴー、バナナなどをつかった多くの特産品がありますが、最近、島に住む女性がつくり出した新たな味が注目を集めているようです。

さて、おしゃれで美味しいその商品とは?

神奈川出身の田口ゆりこさん。もともとは東京の会社で忙しく働くOLだった彼女は疲れきったカラダと心を癒すために訪れた宮古島に魅せられ、それから数年後、島への移住を決めました。宮古での第二の人生、田口さんは週末だけのカフェをオープン。そこで生まれたのが、なんとヨモギを使った「フーチバーペースト」!! もとOLの田口さんらしい発想の美味しい商品です、

田口さん「たとえば30代のOLが仕事から帰って「ああ疲れた」ってビール飲みながら食べるものとしてのヨモギに変身できないかと思って。オリーブオイルとアレンジしたのが『フーチバーペースト』なんです」

宮古ではヤツウサと呼ばれるヨモギ。山羊汁の薬味としてはポピュラーですが、このペーストはパンにのせたりパスタに混ぜたりと、まさにイタリアン。これまでヨモギは山羊汁でしか食べたことのないウチナーンチュにとっては未体験の美味しさ、ひとくち食べ、目を丸くするひとも。

田口さん「山羊汁にいつも入ってるから山羊汁といっしょにヨモギもキライになった、って人がけっこういるのを知りました。ヨモギだけならこんなに美味しいんだなって」

ペーストを作るためには大量のヨモギが必要。田口さんは市場で地元産のヨモギを仕入れます。この日、手にはいったヨモギは10キロ。これをアロエベラ製品をつくっている地元の工場で加工します。

丁寧に洗って枯葉や汚れを取り除き、湯通し。機械にかけて、これまた島で採れたニンニクと一緒にすり潰し、オリーブオイルと塩を混ぜると、香り高いヨモギペーストの完成です。宮古産のヨモギ、そしてニンニク。あくまで島のものに田口さんはこだわるのです。島の力を貰うために。

田口さん「宮古で、この土で育ったもの、いいものを集めて商品にしたいというのが私のこだわりです。残念なのはオリーブオイルだけはどうしても宮古ではできないので、それだけが…」

田口さんのフーチバーペーストは市内のお店やホテル、そしてもちろん田口さんのカフェで味わうことができます。これからも島の野菜を使って、あたらしい商品開発に挑戦したいと目を輝かせる田口さん。こんどはどんな「驚きの味」が生まれるのか、楽しみです。