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未明から朝にかけて発射された北朝鮮のミサイル、きょうはこのニュース一色となりましたが、広大なアメリカ軍基地を抱える沖縄にも、緊張が走りました。この北朝鮮の動きを受けて県議会は、予定されていた一般質問を延期してミサイル発射に対する意見書の採択に動きました。

意見書採択までには日米で合意したパトリオットミサイルの嘉手納基地への配備を急ぐ動きをけん制しようという野党の動きがあり、夕方までずれ込みました。このあとはきょう一日の沖縄の動きを振り返ります。

『嘉手納基地』

午前4時ごろ、嘉手納基地から弾道ミサイル観測機、コブラボールが離陸したとの情報があり、8時27分には電子偵察機、リベットジョイントが離陸。コブラボールと連動して、北朝鮮のミサイル発射に対応したと思われます。

「アメリカ本国はきょう独立記念日で休みのため動きはそれほどないはずですが、今朝から戦闘機や哨戒機が次々と飛び立っています」

町民「危ないなと思ってます」「なんだかそこに(ミサイルが)飛んできそうで」町民「心配ですよ。もう嘉手納基地があると」「目標にされたら大変で」米兵の家族の女性「別に不安は無い。アメリカ政府は平和的に解決しようと努力すると思うから」町民「北朝鮮やっつけたいというような国民感情を買いながらそういうまた国に向かう、昔の戦争をまた心配してますね」

『那覇市では号外が配布』

女性「怖いですよね」「もういや、(戦争は)来て欲しくないよほんとにもう、お祈りしてるけど」男性「不安ですね、やっぱりアメリカの基地もあるわけですから、米軍と北朝鮮の問題もあるじゃないですか」

一方、稲嶺知事も急遽コメントを発表。

稲嶺知事「このような事態が起きたことは誠に遺憾であります」「わが国をはじめ米国、韓国等の国々が外交努力を重ね、話し合いにより問題が平和的に解決されることを強く希望します」

嘉手納町基地を抱える宮城嘉手納町長は、アメリカ軍が決めた迎撃ミサイル『パトリオット』の配備に、あらためて強く反対します。

嘉手納町・宮城篤実町長「危機感をあおっていたような、そういう人達にとっては一つの(基地機能強化の)チャンスになってくるわけで、その結果がまたここ(嘉手納基地)の負担を強化という形につながってきはしないかと。私にとりましてはやはりこの町の負担軽減ということが一番大事なことですから、そのことをどう求めていくかということです」

北朝鮮のミサイル発射のニュースに沖縄がこれだけ影響を受けるのは広大なアメリカ軍基地があるためです。アメリカ軍は基地を守るために、北朝鮮がきょう発射した「ノドン」に対応する迎撃ミサイル「パトリオット」を嘉手納に配備することを決めていますが、嘉手納を始め周辺自治体は一斉に反発しています。このような状況で基地機能が強化されていくのか、周辺住民をはじめ県民の不安は高まる様相です。