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絶滅が危惧されている国の天然記念物ヤンバルクイナ。その保護団体が今月、卵の人口孵化に相次いで成功し、誕生したヒナは順調に生育しています。

人口孵化に成功したのは国頭村の伊江林道の付近と宇嘉の森林の中で先月下旬と今月上旬にかけて見つかったヤンバルクイナの卵6個で、今月7日と8日にヒナがかえりました。

卵は、NPO法人動物たちの病院のメンバーが見つけたものです。親鳥が育てるのを放棄した卵や、カラスに卵が捕食される恐れがあるため、緊急に保護し、うるま市の動物病院で人口孵化を試みていました。

人口孵化ではこれで5例となり、誕生したヒナ6羽は孵化から3週目を過ぎた現在、順調に育ち、関係者はヒナの成長に期待を寄せています。

ところで、その朗報の一方、きのう午前、国頭村奥の県道70号で死んだヤンバルクイナが見つかりました。エサを食べている最中に車にひかれたものとみられ、今年に入って7羽が交通事故で犠牲となっています。

現在はヤンバルクイナの繁殖期で活動が最も盛んになることから、ドライバーに対し注意を呼びかけています。