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沖縄市長選挙で結論を棚上げ状態にしていた泡瀬干潟の埋め立て問題。東門市長の考えはまだ固まっていないようです。

泡瀬干潟の埋め立てに反対する自然保護団体がきょう東門市長に工事のストップを要請しましたが、東門市長は市民の声を聞いて判断したいと、およそ1ヵ月前の市長選挙の際の発言と変わらず、時間が必要と即答を避けました。金城記者のリポートです。

緊急要請を行ったのは泡瀬干潟を守る連絡会です。メンバーは埋めてた事業の情報のすべてを公開し、検討委員会を設置して結論を出したいとする東門市長の公約を重視。

これまで連絡会が行ってきた国や県とのやりとりの文書、世界各国から寄せられた埋め立てに反対する書簡、それに干潟の生物や海草などを記録したビデオや写真集など、市長の判断材料にしてもらうため、多くの資料を提供しました。

席上、連絡会は検討印会の早期設置、そしてトカゲハゼの産卵期が終わる8月から再び工事が始まるため、検討委員会の結論が出るまでは国や県に対し工事のストップを要請してほしいと訴えました。

その一方で連絡会が泡瀬干潟の海の中を見てほしいと要請したのに対し、東門市長は調整して視察したいと前向きの姿勢を示しました。

東門市長は市民の声を聞いて最終的に判断するとしています。しかしご覧のようにすでに工事は始まっています。事業のストップか、推進か。問題を先延ばしすることなく、市民に対して早めの判断を示す必要に迫られています。

泡瀬干潟では今ちょうどトカゲハゼの産卵期を迎え、工事は中断しています。中断は8月までで、その間に結論を出さなければ埋め立て反対派は取り返しがつかない事態になると危機感を募らせています。