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サンゴの苗を植え付け

温暖化による海の気温の上昇で、危機的な状況を迎えている沖縄のサンゴ。そのサンゴを再生させ、豊かな海を取り戻そうと、19日にサンゴの苗の植え付け作業が行われました。

糸満市の港からボートで10分。水深およそ1.5メートルのポイントにダイバーが飛び込みます。鉄骨に一つひとつ手作業で植え付けられたのは大きさ10センチほどのサンゴの苗です。

これは、泡盛メーカーのまさひろ酒造が、売り上げの一部をサンゴの保全活動に役立てようと積極的に取り組んでいるもので、19日も寄付金を活用し200本の苗が植えつけられました。

この近くのポイントには、3年前、那覇空港第2滑走路の建設工事の際に移設された2000本のサンゴが育っています。海水温の上昇で3割ほどの白化がみられますが、根本までは達しておらず、台風で海水がかき混ぜられたことで、今後の回復が期待されていて、今回のサンゴの苗も順調に育ってほしいと関係者は希望を託していました。

まさひろ酒造の新城満代表取締役社長は「3年,5年後に、このサンゴ礁がどのくらい成長していくか楽しみにしております。私共は微力ではありますが、他の企業の皆様も沖縄のサンゴ礁を守るためにも色んな形で応援してほしいと思います」と話していました。

なお、糸満漁協では、今後、サンゴの苗の植え付けを個人の寄付などにも対応できるよう、検討していきたいと話していました。