2016年4月29日 18時50分

そもつま!新教育委員会制度とは?

草柳:そもそもつまりの、そもつま。久々の復活です。きょうは、新しくなった教育委員会についてお伝えします。まずはこちら。教育委員会って、そもそも何でしたっけ?そこから始めましょう。

そもつま!新教育委員会制度とは?

琉球大学 教育学部 山口准教授「教育委員会制度というのは、戦後、アメリカから入ってきて、教育委員会が独立して地域の関係者、教員関係者、保護者等ですね、教育にかかわる人間たちで子どもの教育の在り方を考えていく。それは時の政府の政策的な思想や財源になるべく左右されずに子供を中心に学校教育を考えていくということで運営が行われてきたのだろうと」

草柳:そうでした。教育の中立を保つために作られた制度でした。で、今回何がどう変わったかというと…。

草柳:これまでは首長が教育委員を任命し、その中の互選で、非常勤の教育委員長と、常勤で事務を行う教育長を決めていました。ただ、「長」と付く人が2人いて、どちらがトップか分かりにくい、といった声もありました。

草柳:今回の法改正では、教育委員長が廃止され、新・教育長が教育委員会のトップになりました。そして、首長が直接、教育長を任命することになりました。

そもつま!新教育委員会制度とは?

草柳:さらに、「総合教育会議」というものが設置され、教育委員と共に、首長が一緒にテーブルについて、教育方針などを決めることになりました。確かに、トップが一人ですっきりはしましたが、この制度、問題点はないんでしょうか?

山口准教授「時の首長が任命をしていく、それによって教育長が選ばれていくということは、首長の政治姿勢や政策的な重点をダイレクトに反映していく」

山口准教授「時の首長の交代によって、学校現場は今度はああしろ、今度はこうしろ、今度はこれにお金が付くという風に、政策が変わっていくことによって学校現場に一定の混乱といいますか、戸惑いみたいなものが起こる可能性があるかと思いますね。そのことがやっぱり一番ですね、教育現場を見てきた立場からすると心配することだと思います」

山口准教授「学校現場の声をきちっと教育委員会が議論をしてですね、教育の大綱を決めることが出来れば、教育委員会の方向性がダイレクトに首長にも反映していく。首長はそれを受け止めて政策を議会にも提案していくことが出来る。このスピード感はもしかしたらあるかもしれないなと」

草柳:では、この新教育長にはどんな方がなったのか。新たに県の新教育長に就任した方に意気込みを聞いてきました。

今月就任した平敷昭人・新教育長。実は教員出身ではなく、直前までは総務部長を務めていました。教員以外からの抜擢は、25年ぶりです。

そもつま!新教育委員会制度とは?

平敷昭人教育長「おそらく委員会の動き方としては合議制の機関であることは違いはないし、私としても委員の先生方の、経済界だったり学識経験者だったり父母代表だったりとか、そういういろんな各層各界の有識者の皆さんに集まって頂いているわけですから、そこで丁寧に教育行政に対して意見をいただくという趣旨というか、仕組み自体は変わらないと思うので」

平敷昭人教育長「私はこれまで教育の先生の資格を持っているわけでもないし、他所の行政から来ましたけれども、先生方の視点も大事にしながら、一緒に協力しながら、児童生徒の皆さんがどんどん伸びていくようなことが目的でありますから、そういう視点でどういう方法をやればいいかということを、やっぱり常に念頭に置きながら頑張っていきたいなと思います」

そもつま!新教育委員会制度とは?

草柳:つまり、今回の改正で、首長と教育とのかかわりが、これまでよりも強くなるということは間違いありません。八重山の教科書問題も記憶に新しいですが、今後この制度がどのように運用されるのか、子どもたちのためになっていくのか。しっかりと見ておかなければなりません。そもつまでした。

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