2016年2月23日 18時40分

Q+リポート アジアに進出した県内企業(1)~IT企業編~

経済発展が進むアジアの成長力を取り込もうと、今、県内の様々な企業が海外に進出しています。一方県は、こうした企業の職員が、海外で研修する費用を補助するなど、人材育成を通じて支援しています。きょうとあすは、こうした県の人材育成事業を活用して、実際にアジアの現地で奮闘する企業の取組を紹介します。まず1日目の23日は、特に成長が著しいITの分野で、アジアに進出している企業です。

うるま市にある、リアルタイム文字起こしサービスのベンチャー企業、アイセックジャパン。

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一瀬社長「今、沖縄のセンターに電話をしました。で実は沖縄のセンターで私の声を直接聞いて、文字入力をしています。それがこの画面にどんどん出てくるという形になっています。」

もともとは、聴覚障害者向けにスタートした、このサービス。話した言葉が、瞬時に文字に変換される便利さから、今では、講演会や国際会議など、活用の場は全国に広がっています。そして今、特に国際会議の舞台で必要とされているのが、英語の字幕サービス。

一瀬社長「自分のところで英語の字幕を提供できるようにしたいなというのがあって、日本と一番時差が少なくて、東アジアの中で一番英語が上手なところっていうと、フィリピンかなということで」

アイセックジャパンは、今フィリピンに進出しようとしています。

フィリピン、セブ市にある、日系のベンチャー企業。こちらの会社では、語学留学に来る日本人の若者を対象にした新しいビジネスを展開しています。経済成長が著しいセブでは、近年日本企業の進出が相次いでいます。

早川社長「フィリピンに関しては、平均年齢が23歳。人口も1億人を突破しておりまして、数年後には日本以上の人口になっていくという予測がすでに立っています。そう言った意味でやはり若い世代を中心とした、若い世代を対象としたビジネスに対しては今後100%伸びていくだろうと」

そして、この会社で研修を行っているのが、沖縄のアイセックジャパンから来た宮城さん。

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宮城さん「もともと海外に行きたいなっていう気持ちが強かったので、その話を聞いた時は「よっしゃー、頑張ってやる」と思いました。」

宮城さんはこの会社の中で、フィリピンのビジネス習慣やマネジメントなどについて学んでいます。

アイセックジャパンが、今回の海外研修で活用したのは、沖縄県の万国津梁産業人材育成事業。海外展開を目指す県内企業が、社員を海外に派遣して様々な研修を行うもので、2012年からの4年間で、合わせて70社、90人が海外に派遣されています。

この研修事業を使って、実際に設立された現地法人があります。ベトナム、ホーチミンにあるIT企業、スターボードアジア。沖縄でIT企業を経営する石渡社長が、2014年に設立しました。

石渡社長「誰かが、キーマンがやはり必要なんですけど、当然、日本と話ができるキーマンが必要。キーマンさえいれば、あとはプログラムの世界って、開発の仕方は一緒なので」

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現地法人を設立する前に、研修事業を使って社員をベトナムに派遣し、ベトナムでの会社経営や採用などについて学びました。この会社が入居するのは、ベトナム最大のソフトウェアパーク。入居しているIT企業は118社。その半数が外国の企業です。

石渡社長「やっぱり人材が揃ってないとITはできないので、まずは人材がいるのかいないのか、その次に治安とかの問題とかインフラの問題とかってくるんですけど、圧倒的にベトナムがいいですね。」

ホーチミンには、さらに大きな規模で、沖縄とベトナムを結んでいる企業があります。

メンバー「Hello, Tamashiro-san! 」沖縄に本社を持つこちらの会社では、沖縄とベトナムをネットワークで結んで、主に日本の大手企業のシステム開発を行っています。

従業員「グローバルチームという形をとっていまして、英語でコミュニケーション、そしてリアルタイムでコミュニケーションをしていますので、沖縄とベトナム場所が離れていても、何も違和感なく作業ができています。」

Q+リポート アジアに進出した県内企業(1)~IT企業編~

メンバー「Okinawa, most people open mind, very easy to communicati very easy to discuss with Okinawa member」

この会社でも、県の研修事業を活用し、沖縄のエンジニアをベトナムに派遣して、コミュニケーション上の課題を解決しました。

長堂さん「ベトナムは国をあげてIT産業を振興していまして、大学も情報系の学科というものが増えています。そこで進学を希望する方が多いので、結局就職はIT企業へという方が非常に多いという結果になっています。。日本が今人材不足をしているというふうに言われておりまして、やはり人材を求めてベトナムに来る企業さんの方は増えていると思います。」

急成長するアジアのIT産業。その成長力を取り込もうと、沖縄の企業も確実にその一歩を踏み出しています。

「ITは人材」というコメントがありましたが、特にフィリピンやベトナムなどは、国内の人材育成や外国企業の誘致に力を入れているということで、地理的にも近い沖縄にとっては大きなビジネスチャンスとなりそうですね。

企業の海外展開を、人材育成を通して支援している沖縄県の万国津梁産業人材育成事業の問い合わせ先はごらんのところです。

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