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4月の参議院補欠選挙に向け、野党3党は連合沖縄会長の狩俣吉正さんの擁立を決定。一方の自民党の候補者選考委員会は那覇市議会議員の島尻安伊子さんを決定しました。しかし自民党県議団は島尻さんの決定に反発しており、自民党は分裂の危機に直面しています。

これまで水面下で8回にわたって人選作業を進めてきた社民、社大、民主の野党3党は、27日、連合沖縄会長の狩俣さんの擁立を決定。きのう、3党の代表者会議で正式に決定しました。

狩俣吉正連合沖縄会長「要請については大変重大な決意を持って受け止めさせていただきます」

野党3党は今夜、共産党に対して人選の経緯を説明し、協力を要請します。そして「政党そうぞう」にも選挙協力を呼び掛けていて、回答を待っています。

しかし、共産と狩俣さんとでは考え方にかなりの距離があるため、すんなりと協力態勢が構築できるかは微妙な情勢です。分裂を避け、狩俣さんで一本化したい野党3党は、共産との協議に全力を挙げる方針です。

一方、注目は与党。自民党や経済界でつくる候補者選考委員会は、27日の幹事会で那覇市議会議員の島尻さんの擁立を決め、きのうの選考委員会で賛成多数で決定しました。ところが自民党の県議団は党籍がなく、党への貢献度も薄い、さらに勝てる候補としても疑問だとして、選考委員会の決定に対して猛反発しています。

新垣哲司自民党県議「ある意味では、強行に押し切られた感じです」

自民党の人選劇は、国会議員対県議団の対立へと発展。内部分裂の危機をはらんでいて、同じ4月の宜野湾市長選、そして7月の参院本選に大きな影響を与えるのは必至です。