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琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄(みなと・かずお)さんです。

湊 和雄さん「宜しくお願いします」

今回のテーマは「梅雨を彩る森の花々」です!

湊 和雄さん「台風6号は通過しましたが、琉球列島は未だ梅雨の中にいます。人間にとっては鬱陶しい季節ですが、植物たちは活き活きとして、この季節に開花する種類も少なくありません」

どんな花が登場するんでしょうか、VTR見てみましょう!

リュウキュウの自然「梅雨を彩る森の花々」

湊 和雄さん「今週初めは台風に翻弄されましたが、未だ梅雨の季節は続きます。亜熱帯の梅雨は温帯と異なり、降るときは本当に激しい降り方をしますね」「先ほどの映像でも見えていましたが、この季節の森には白い花が目に付きます。これはイジュの花です。やんばるの森はイタジイやオキナワウロジロガシがメインの樹種と言われますが、この季節になるとイジュも如何に多いかに驚かされます」

湊 和雄さん「近づいて見ると、こんな花です。公園や街路樹としても植えられますから、見たこともある方もいるでしょう。もっと身近な花も見てましょう。これは誰もが知っているゲットウの花。葉をムーチーを包むのに使いますよね。遠くから見ていると気づかないかもしれませんが、花の中は、こんな複雑な赤と黄色の模様が隠されています」

湊 和雄さん「個人的には、花よりも蕾が好みです。クリーム色と紅色の組み合わせが、繊細なデザインです」

雨の雫が似合いますね~

リュウキュウの自然「梅雨を彩る森の花々」

湊 和雄さん「しかし、ゲットウは栽培されていることも多く、森の中では少ない存在です。代わって多いのが、このアオノクマタケランです。花はゲットウに比べて赤も黄色も淡い色彩。全体でも、ちょっと控えめな印象ですね。個人的には、花はこちらのほうが好みです」

湊 和雄さん「蕾はと言うと、こちら。これはちょっと大人し過ぎますね。蕾はゲットウのほうが好きです。蕾の上に載っているのは、落葉ではありません。蕾の入っていた鞘です」「実は、この2種類の中間的な特徴の存在もあるんです。クマタケランと呼ばれています」「クマタケランは、ゲットウとアオノクマタケランの間に自然に生まれた雑種だと考えられているのです」

リュウキュウの自然「梅雨を彩る森の花々」

湊 和雄さん「こちらは蔓性植物のコンロンカ。通常は2から3mくらいですが、木に巻き付いて高さ5mくらいまで伸びることもあります。白い部分は花ではなく萼(がく)なのです。花は黄色い部分」

よく観ると星型をしていてお洒落ですね!

リュウキュウの自然「梅雨を彩る森の花々」

湊 和雄さん「ここまで観てきて、どれも意外と地味な花が多いと思いませんか?まぁ、野生植物とはそのような存在なのですが。ところが例外もあります。濃いピンク色の比較的大きな花を着けるノボタン。梅雨の山並みの中でも目立ちます」「亜熱帯の雨に打たれるノボタンの花。これもまたやんばるの森の風物詩のワンシーンです」

湊 和雄さん「もうひとつノボタンに近いコバノミヤマノボタン。梅雨後半の開花なのですが、未だ蕾しか見つかりませんでした。これ植物では珍しい、やんばる固有種で希少な存在です。最近、道路工事や草刈り作業で減っているのが気がかりです」

リュウキュウの自然「梅雨を彩る森の花々」

湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました!以上、リュウキュウの自然でした。