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ここからは、沖縄の「今」を見つめる「IMAGINEおきなわ」です。取材した津田アナウンサーお願いします。

津田アナウンサー「今回は、熱々のまま食べる沖縄の島豆腐『あちこーこー豆腐』について。一度途絶えかけた伝統の味を守り続ける人の『熱い』思いを取材しました」

沖縄、那覇市首里。この街に、出来たての「ぬくもり」を届け続ける場所があります。そこで販売されているのは「あちこーこー豆腐」

「あちこーこー」とは沖縄の言葉で「熱々」を意味します。提供しているのは、1969年創業の老舗「首里とうふ」照屋食品から「首里とうふ」に社名を変え、島豆腐の伝統を守りながら、新たな挑戦を続けています。

#IMAGINEおきなわ vol.100「途絶えかけた伝統の味『あちこーこー豆腐』を守り続ける人」

しかし、首里とうふには大きな試練がありました。

「あちこーこー豆腐」を提供している「首里とうふ」現在社長を務める照屋ゆきのさんには大きな試練がありました。7年前、前社長だった夫・寛幸(ひろゆき)さんが他界。突然、会社を引き継ぐことになったのです。

照屋社長「次の後継者の準備をできないまま、私がやらないと会社を継続できない状況になり、本当に本当に大変な時期がありました」

#IMAGINEおきなわ vol.100「途絶えかけた伝統の味『あちこーこー豆腐』を守り続ける人」

さらに、試練は続きます。

2021年、食品衛生管理の国際基準「HACCP」が導入され、温度管理の厳格化により、あちこーこー豆腐の販売は難しくなったのです。

照屋社長「55度ないと、納品できない。納品しても、3時間で下げられるという厳しい条件が突きつけられて」「弊社の場合は、県内の全量販店に納品しておりましたので、配送スタッフ、配送車両、燃料費、保険など、経費が相当かかっているんですね」

3時間で下げられるという条件が突きつけられたとき、レジスターを通った分しか売上が入ってこないとなったときに相当な赤字になると思ったんですよ。

苦渋の決断ではありましたが、HACCAP施行により、弊社はあちこーこー豆腐を終売しました。伝統の味を止めるという、苦渋の選択をした照屋さん。それでも、諦めることはありませんでした。客からの問い合わせも多く、選んだのは、直営店という新たな試みでした。自ら温度管理を行うことで、復活への道を切り開いたのです。

#IMAGINEおきなわ vol.100「途絶えかけた伝統の味『あちこーこー豆腐』を守り続ける人」

そして今年1月「茶屋 首里とうふ」をオープンしました。

その裏側を支えるのが、工場の現場です。中はかなりの熱気に包まれています。ここであちこーこー豆腐が作られているのです。

製造主任「向こうに見えているプラントから、豆乳をまず作り出して桶に豆乳を溜めます。そして、桶に塩とにがりを規定量入れて、そのあと撹拌して、15分ほど待ちます」

「15分ほど待った後に、出来上がったゆし豆腐状態の豆腐を、豆腐と汁にある程度分離させて、汁を取った後に、こちらの枠の方に入れて弱い力でプレスします」

「プレスした後に輪っかを取り出して、その後切ってから袋に詰めて茶屋に出荷してます」

Q「(あちこーこー豆腐を)作るのは大変ですか?」 製造主任「結構大変ですね」

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Q「一番大変なところってなんですか?」 製造主任「温度管理です。素早くカットして保温して、茶屋の方に持っていって、そこでも作ってから3時間しか持たないないんで、もう本当時間との勝負なんです」

時間と温度との戦い。その一瞬一瞬が、味を大きく左右します。

當山さん「豆腐を作るときに出てきてしまうおからがあるのですが、現状おからはお金をかけて廃棄している状況になっています。弊社だけでも、1日1トンのおからが廃棄されていますので、そのおからを無駄なく使うように商品を開発させていただいています」

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おからを使った「おからサラダ」や、亀裂が入ってしまったり、形が崩れてしまったりした豆腐を二次加工して作った「とうふあんだぎー」など。食品ロスを減らす取り組みも進めています。

糸満市からの来店客「美味しいということで、きょう豆腐あんだぎーのプレーンと黒蜜きなこを買いました。とても楽しみです」「とても美味しいです。中がサクサクで美味しいです」

#IMAGINEおきなわ vol.100「途絶えかけた伝統の味『あちこーこー豆腐』を守り続ける人」

一度消えかけた、あちこーこー豆腐。商品に込められたのは、伝統を守り続けたいと願う「あちこーこー」思いです。

照屋社長「沖縄の食文化、島豆腐を守りながら、新しい島豆腐の可能性を伝承していくという経営理念があります」「地域貢献、首里の為に貢献できる企業でありたい」

「あちこーこー」のぬくもりを、地域の未来へ残したい。「首里とうふ」の挑戦は、これからも続きます。

津田アナウンサー「実際に取材してみて、あちこーこー豆腐という沖縄の文化を守ろうとしている人たちの努力を感じました。特に工場では朝早くから従業員の方々が作業をしていて、色々な人の協力があって、こうして豆腐ができているのだと思いました」

温かいまま保つというのは大変ですよね。とても美味しそうで食べたくなりました。

津田アナウンサー「茶屋にも多くの人が訪れていて、一人でたくさんの商品を買って帰るという人もいたので、魅力的な商品をたくさん開発されているんだと思いました」

とうふあんだぎーなども美味しそうでしたね。ぜひ足を運んでみてください。

そしてきょうはIMAGINEおきなわ100回目の放送でした。

津田アナウンサー「早いですね」

引き続き、沖縄の「今」をお伝えしていきます。以上、IMAGINEおきなわでした。