QABでは今週、特集で各選挙区の状況をお伝えします。今回は、普天間基地や嘉手納基地を抱え、西海岸や東海岸の中部市町村のある、沖縄2区です。選挙人名簿登録者数 29万7,402(1月26日現在)
これまで2区では、オール沖縄勢力が議席を守ってきましたが去年、前職の新垣邦男さんが社民党を離党。今回、新党の「中道改革連合」から立候補しました。これを受け社民党は、元職の瑞慶覧長敏さんを擁立普天間基地の辺野古移設に反対するオール沖縄系の勢力が分裂する形となりました。
ここで、漁夫の利を得るかと思われた自民党の宮崎政久さんですが、新しい連立政権の誕生により、これまで支援を受けていた公明党が離脱。また、去年の参院選で大きく議席を伸ばした参政党から吉田悠里さんが立候補していて保守票をどれだけ固めるのか注目されています。
激変する沖縄2区、各候補者の動きをまとめました。
沖縄2区には届け出順に、社民党元職の瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)さん、中道改革連合前職の新垣邦男(あらかき・くにお)さん、自民党前職の宮崎政久(みやざき・まさひさ)さん、参政党新人の吉田悠里(よしだ・ゆうり)さん、無所属新人の比嘉隆(ひが・たかし)さんが立候補しています
社民党から出馬した元職の瑞慶覧長敏さん、2009年に、かつての民主党から衆議院議員に初当選し、2018年から4年間、南城市長を務めました。
瑞慶覧長敏 候補「沖縄が分断されているという声も受け止めて、どうしようかと悩んだ時期もありました」
普天間基地の辺野古移設反対を掲げる瑞慶覧さん、先月の、中道改革連合の辺野古移設容認とも取れる発言が、沖縄2区から出馬する決め手になったといいます。
瑞慶覧長敏 候補「この沖縄2区で辺野古埋め立てノー、安保法制ダメだ、南西シフトもやっちゃいけない、憲法改正もダメだと、これを訴えられる政党は社会民主党」
政策では、沖縄のアメリカ軍基地が、年間およそ1500億円もの経済損失を生んでいるとして、基地のない自由な経済発展の実現を訴えています。
社民党 福島瑞穂 党首「辺野古の新基地建設反対とこの沖縄2区で言っているのは社民党だけです。社民党だけです。社民党だけなんです。だから頑張りたいんです」
応援には社民党の福島みずほ党首も駆けつけ、瑞慶覧さんが出馬する意義を強調しました。
新垣邦男 候補「新垣邦男邦夫は大丈夫か、という声がありますが、新垣邦男はこれまでの政治スタイル、そして政策も何も変わっておりません、県民のためにぬちかぎり(命ある限り)働いていく、その姿勢は全くぶれておりませんので、皆さんぜひ安心をしてください」
こう訴えるのは、去年、社民党を離党し、今回、中道改革連合から3期目の当選を目指す前職の新垣邦男さん。
浦添市の第一声には、これまで自民候補を応援してきた公明党の県議も駆けつけるなど、前回の衆院選から大きく様変わりしました。
公明党 上原章県議「何としても、この選挙区2区においては、新垣邦男を当選に向けて皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます」
また、これまで通りオール沖縄勢力の支援を全面に受けながら、普天間基地の辺野古移設反対を掲げる新垣さん。現政権が招いたとする、物価高や円安の問題を解決させ、県民の暮らしの改善を訴えています。
新垣邦男 候補「この2区は新垣邦男に任せていただきたい。皆さんの声をしっかり国政に届けますし、届けなければならない。そして戦争をさせない政権を作っていく、経済を活性化させていく、そのことを私はしっかりやっていきたい」
6回目の選挙戦で、小選挙区での初勝利を目指す自民党の宮崎政久さん。第一声では、高市内閣での防衛副大臣の実績を強調し、安全保障と経済対策の重要性を訴えました。
宮崎政久 候補「日本列島を強く豊かにするために、責任ある積極財政をしっかり進めていく、県民の暮らしが豊かになるようにきちんと財政出動をしていく、こういう取り組みをしたい」
応援には小泉防衛大臣も駆けつけ、中国によるレーダー照射問題や、ロシアの爆撃機が接近した事例などをあげ、緊迫する安全保障環境に危機感を訴えました。
小泉防衛大臣「この変わってきた安全保障環境に対応するための、自前の防衛力の整備を進めること。そして新しい戦い方を世界が考えている中で、我々も新しい戦い方を見出さなければならない」
しかし、連立の枠組みが変わったことや、防衛副大臣を務めながらの今回の選挙戦。公務のため、自身は東京からオンラインでの参加になるなど相手候補の分裂を手放しに喜べない状況もあるようです。
宮崎政久 候補「私も苦しい選挙戦です。厳しい戦いです。一票差でいいから、選挙区で勝って国会に戻ってみせる、強い決意です」
吉田悠里 候補「沖縄県含め日本の食が良くなるどころか、どんどん衰退していく。その環境を変えたい、そう思いましてここに立つことを決めました」
参政党から立候補した新人の吉田悠里さん、管理栄養士として食事指導を行ってきた経験を持ち、学校給食や病院食などの質や量が低下しているとして、食を取り巻く環境整備や減税を訴えています。
吉田悠里 候補「子どもたちがお腹を空かせてしまう。栄養が足りず集中できない、イライラする。そんなことから子どもたちの性格の問題であるかのような、そんな言われ方をする場面も見てまいりました」
参政党の参議院議員も沖縄入りし、街頭で吉田さんへの投票を呼びかけました。
後藤翔太 参議院議員「吉田悠里さんに一票を投じてくだされば、この日本が前進します。これまでの30年間の停滞した経済から、停滞した日本から脱却する一歩を踏み出せる可能性があります」
吉田悠里 候補「自分の経験を、暮らしを良くする政治に変えるために、皆様に一回一回、思いを伝えていけたらと思っております」
比嘉隆 候補「私が衆議院選挙に立候補したのは、コロナワクチンを中止したいから」
また、無所属で新人の比嘉隆さんは、県民の命、健康を守るための政策を訴えています。
前回の衆院選から構図が大きく変わった沖縄2区各候補者は、今月8日の投開票に向け、激しい選挙戦を繰り広げています。
