前市長が不信任決議で失職し実施された南城市長選挙。12月21日に投開票が行われ前県議の大城憲幸さんが初当選しました。
古謝景春前南城市長がセクハラ問題をめぐって2度の不信任決議を受けて失職し実施された今回の選挙、新人・無所属で前県議の大城憲幸さんと座波一さんが立候補し、両者とも市政刷新や経済政策などを掲げ論戦を展開「市政にしがらみを持ち込まない」と政党や組織からの支援を受けなかった大城さん、市役所の改革や高校・専門学校の誘致などを訴えていました。
一方、自民党・公明党・国民民主党から推薦を受けた座波さんは、副市長や自民党県連幹事長などを歴任した実績と国との繋がりで「政策実現力」をアピールし、市内の経済産業拠点として子育て施設・医療・商業の複合施設の整備を掲げるなどしました。そして迎えた2025年12月21日の投開票、結果は大城さんが1万1000票あまりを獲得し、初当選を果たしました。
初当選をした大城憲幸氏は「とにかくいま南城市をひとつにする、ひとつにして前に進めるということが最大の課題じゃないかという部分が私のなかにありましたので、そこが市民にも理解いただいたのかなと」と述べました。
一方、座波さんは、8200票あまりで及びませんでした。落選した座波一氏は「時間がなくて組織体制万全といえども、地域に入る時間がなかった、それが大きいですね」と述べました。
今回の投票率が54・89%と前回より、14ポイント以上さがり、過去最低となりました。
一夜明けた、12月22日午前8時半に市役所に初登庁して職員から歓迎を受けた大城新市長は、信頼が失墜した市政をこれから前に進めていくと抱負を語りました。
大城憲幸新市長は「まずはとにかく一番、職員との信頼関係を大事にしたいなと、そのうえで意識改革含めてやっていきたい部分と、議会との信頼関係を結びながら、市民のための市政にしたいというのが私の思っている市役所改革です」と述べました。
また、ハラスメント対策については、職員と話をしながら第三者機関やチェック機関を設置することなどを検討するとしています。
今回の選挙結果を受けて玉城知事は記者の取材に応じ「心機一転を図りたい市民の思いの結果」だと述べました。
