著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

市議会から不信任決議を受けて市長が失職した南城市で2025年12月14日に市長選挙が告示され、新人2人が立候補しました。

南城市長選挙には、届け出順に前県議の大城憲幸さんと前県議の座波一さんの2人が立候補しました。この選挙は、市議会から不信任決議を受けた古謝景春前市長の失職に伴うもので、市政の刷新やまちづくり、経済政策などが争点となっています。

「未来への責任」をキャッチコピーにする大城さんは、経済面では第一次産業の振興を挙げ、農水畜産物を販売・加工できる複合施設を整備する市の計画を進めるとしたほか、市内に大学のキャンパスや専門学校などの高等教育機関の誘致を目指すと訴えます。

大城憲幸候補は「混乱している南城市だからこそ、市民生活にこだわりたい。市民1人1人の笑顔にこだわりたい、だからこそ選挙はとにかく私と市民で作り上げることができれば、本当の意味での市民主体の市政、市民主役の市政・市民をしっかりと向いた政治、それができる」と訴えました。

一方「市政一新」をキャッチコピーにする座波候補は、市内の経済産業拠点として、子育て施設・医療・商業の複合施設の整備を掲げたほか、第一次産業改革として生産・加工・販売までを一体とする6次産業化を進めて、販売戦略の多様化とブランド化に取り組むと訴えました。

座波一候補は「市民に耳を傾け、市民目線で声なき声を拾えるようなトップリーダーでありたい、(保守・革新の)二項対立を地方に持ち込まない、市民を一体化するような政治を行ってまいります」と訴えました。

2025年12月15日から南城市役所で期日前投票が始まり投開票は12月21日です。今回の選挙には、古謝前市長は立候補せず、報道陣の取材に応じた親族によりますと「家族で話して決めた」ということです。

混乱した市政の立て直しを市民は、どの候補者に託すのか?投開票は12月21日です。しかし、この混乱を招いた前市長のこれまでの対応を含め、市民にしっかりと説明責任を果たせていたのか?強い疑念は拭えません。