著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

沖縄にゆかりのある装飾作家・吉田左源二の生誕100年回顧展が浦添市で開かれています。この回顧展は、漆芸や水墨画など装飾美術に多彩な功績を残した吉田左源二の生誕100年を記念して、初期から晩年までの作品100点が展示されています。

高知県安芸市出身の吉田左源二は県立芸術大学の設立に関わり、1992年に北中城村にアトリエを構え、74歳で亡くなるまで沖縄で制作を続けていました。

屏風の作品「兎の布施」は飢えた虎に兎が自らが犠牲になり虎に施しを与えるという仏教の教えをもとにしたもので、金とプラチナで制作され凄みと愛くるしさが表現されています。また、晩年に制作した沖縄の蟹「ガサミ」を描いた「蟹と笹」や、水墨と金の絵具で描かれた「芭蕉」といった沖縄の自然や風土をモチーフにした作品も展示されています。

この回顧展は今月18日まで浦添市美術館で開かれています。