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「注文に時間がかかるカフェ」と聞くと行ってみたいと思いますか?そう言われると逆に興味が湧いてきます。なぜなんだろうと。この映像を見るときっと行ってみたくなると思います。

吃音のある学生が一日限定で接客に挑むカフェイベントが先月那覇市で開かれました。県内で吃音の当事者が接客を担う取り組みは今回が初めてでした。限定カフェがお目見えしたのは那覇市東町にあるホテルです。その名も「注文に時間が掛るカフェ」

「こんにちは、お名前にチェックお願いします」

この日、笑顔で接客を担当したのは大学生の宍戸ほのかさん。これまで、吃音を理由に人前で話すことに不安を感じていた宍戸さんでしたが「自分と向き合い、将来を考えるきっかけにしたい」と、2度目の挑戦です。

カフェには吃音のある当事者やその家族およそ30人が訪れていました。宍戸さんの最初の仕事はお客に吃音について理解を深めてもらう事。入口で4つのお願いをゆっくり読みあげます。

「吃音は話し言葉が滑らかに出ない発話障害の一つです。さえぎったり推測して変わりに言ったりせずに言い終わるまで待ってください。話し方を真似したりからかわないでください」その後は来場者との会話を楽しみながら飲み物を提供していました。

「母音が苦手でア行が苦手で、友だちの名前が呼べなくて悔しいって、それ分かります!」接客の合間には学校生活での困りごとや周囲の人に配慮してほしい事を説明していました。

注文に時間がかかるカフェ発起人奥村安莉沙さんは「近所の方がたくさん来られるのかなと思ったら、意外なことに吃音のある方とか吃音のある家族を持つご家族の方とかが結構いらっしゃって、こんなにたくさん吃音の方がいらしゃっるんだなと思ってビックリしました」と話していました。

訪れたお客の1人は「僕も20歳のときにアルバイトをやったんですけど、接客業を始めたきっかけも自分をかえたい、強いていば吃音を治してたくてバイトを始めたんですけど、今は治すではなくて『吃音』と向き合っていこうかなって思う」と前向きに語りました。

全国で展開されている「注文に時間がかかるカフェ」この活動を通して今後も吃音への理解を広げたいとしています。

吃音をもっていて学校生活で困ることの一例ですが、「音読」「グループワークでの講義」「日直などの返事や号令」「雑談」吃音って症状もニーズも向き合い方も人それぞれ違います、だれもが過ごしやすく生活できるように理解が必要です。