楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんですよろしくお願いします。
長田勇さん「よろしくお願いします!今年も待ちに待った季節がやって来ました!」
長田さんのライフワークのひとつでもあるサンゴの産卵シーズンですね!
長田勇さん「そうなんです、日本一早い産卵を狙って石垣島へ行ってきました」
先日ニュースでもお伝えしましたが、今回は長田さんの解説付きで、たっぷりご覧ください!

長田勇さん「5月13日 午後6時に船越漁港を出ます。2年ぶりにイエローサブマリンの峰洋二さんと産卵を狙います。伊原間の沖合およそ2kmのポイントに到着、穏やかなインリーフで、17人のダイバーと一緒に潜ります」
わ~綺麗な夕日ですね!
長田勇さん「潜る前から、すでに癒されています!早い時間帯に産卵するサンゴをチェックしに、峰さんは午後7時、エントリー。日没時間の午後7時20分になるとライトをつけなければ、水中はほぼ真っ暗なんです。水深2mにあるサンゴの状態をチェックしてみると、ポリプの先端にピンク色のもの見えていますよね!」
「これは卵が詰まったカプセルで「バンドル」と呼ばれています。この状態だと、「今日産みます!」という合図でもあります。」
いよいよですね。

長田勇さん「午後7時45分、中層にバンドルが漂い始めました。早い時間帯に産卵するサンゴ、ウスエダミドリイシが産卵を開始しました直径30cmほどの小さなサンゴですが、たくさんのバンドルを放出、ピンク色のバンドルが浮遊します。私にとっても、今年初のサンゴ産卵の撮影となりました。ピークに達すると奥の方から溢れるように出てきます」
本当にすごい数ですね。
長田勇さん「ポリプからバンドルが「ぷくっ」と出てきている感じですね」
次から次へと、ゆらゆらしています!
長田勇さん「この日は満月、東の空に上がって水面を照らし始めたころ中層をたくさんのバンドルが漂い始めました。遅い時間帯に産卵するサンゴが産卵を開始しました。時刻は午後10時15分」「この日は直径20cmと、まだ子供サイズのサンゴが産卵してくれました。ダイバーさん喜んでいますね。小さいながらもバンドルの数は無数に感じるほど」
長田勇さん「満面の笑みで写真を撮っていますね。その様子を撮影しているこちらも嬉しくなってしまいます」

みなさん夢中ですね!
長田勇さん「ポリプからバンドルが出る瞬間もドアップで撮影。この日は午後11時まで神秘の光景を堪能しました!」
日本一早い 産卵シーンゲットですね!
長田勇さん「はい狙い通りの日程でした!そして翌日5月14日、この日も夕日が綺麗ポイントは伊原間沖、およそ3kmのアウトリーフ。20人のダイバーと共に、感動を味わいたいと思います!」「水深5mから12mに、テーブル状や枝状のミドリイシがたくさん群生しています」「前日より大きな直径50cmほどのサイズです。バンドルの数が凄い!」

見ごたえありますね!目の前が見えないほど漂っています!
長田勇さん「うねりに揺らされながらも、ゆっくりと上昇していきます。実は、私はこのウスエダミドリイシの産卵シーンが一番好きなんです」
どうしてですか?
長田勇さん「どのサンゴよりも早く産卵するところ。何事も一番が大事ですよね!バンドルの大きさが他のサンゴよりも大きく、色も濃いピンク色、暗闇にバエるんです!!」
海中に舞う花びらのようで、まさにバエですね!
長田勇さん「午後7時50分。直径60cmのサイズも産卵。この群体が一番たくさんのバンドル放出していました!ヤドカリが、バンドルを捕まえようと必死で格闘しているシーンも微笑ましいですね」

かわいいですね、エサがたくさん!ごちそうだ!ってはしゃいでいるんでしょうね!
長田勇さん「休憩後、さらにもう1ダイブ。遅い時間帯に産卵するサンゴを探します。午後10時30分、80cmクラスのテーブルサンゴが産卵開始。宇宙を彷徨ってる気分になります。肉眼で見て感動しつつも、綺麗なシーンを写真に収めたい!この日は欲張っても良いと思います。きっと、良い写真が撮れていることでしょう」
長田勇さん「石垣島北部の海を愛してやまない峰さんも、お客様に見せられて一安心しつつ、感激した様子でした」
良かった!嬉しそうですね
長田勇さん「水温上昇による影響で、ここ数年、死滅してしまったサンゴも多い中、無事産卵を見届けることが出来て私も本当に嬉しいです」
厳しい環境を乗り越えたサンゴたち、すくすくと成長して欲しいですね!そして長田さん、まだ続きがあるんですよね!
長田勇さん「そうなんです!実はこの後に一斉産卵が始まったんですけれども、今回の放送では収まりらなかったので、次回もお届けしたいと思います!」
次回もたっぷりご覧いただけるということで楽しみにしています!今回も貴重な映像をありがとうございました!以上、楽園の海でした!
