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こちらの写真をご覧ください。およそ45年前に撮影された沖縄市の伝統芸能、知花ウスデークの写真です。活気がありますね。

およそ300年の歴史がある行事が、コロナ禍以降踊れる人が減り、継承の課題を抱える中、ふたりの女性が立ち上がりました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

女性たちが厳かに踊る「ウスデーク」は、地域の厄払いや五穀豊穣・無病息災を願って旧暦8月15日に奉納されます。

この日、地域の伝統芸能を次の世代に繋ごうと伝統文化について考える催しが開催されました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

知花ウスデークに長年携わる浦崎清子さん(90歳)「私たちがいなくなったら本当に継承できない。2人とも生きているうちに残そうと頑張っている」

このままだと地元の伝統芸能が失われる――。危機感から声を上げたのは、浦崎清子さんと池原トミ子さん。きっかけは、組踊保持者の神谷武史さんによる講演でした。

地域に根付く文化を途絶えさせないための事例や、一度途絶えると復活に多くの苦労があることなどが語られました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

組踊保持者・県立芸術大学講師 神谷武史さん「伝統だから格式を破ってはいけませんという鍵かっこも大事なんですけど、案外そのカギかっこが一般の方にとっては障壁になっている。すごく距離感が出てしまう」

そして、迎えた本番。浦崎さんたちは、「知花のウスデーク」の継承を若い世代に呼びかけていました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

浦崎清子さん「今年初めて二人で わったーが さんね~ たーが すが(私たちがしなければ誰がする?)」

集まったのは、およそ20人の女性たちです。そのなかには、今回初めて参加する30代の姿もありました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

澤沙和子さん「自分は東京出身でここのものではないんですけれども、入れていただいたのがすごくうれしかったです」

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

島袋聡恵さん「他の地域では113年途絶えているという話を聞いて、これは本当になくしたらダメだなって思って」

演武に先立ち、集落の拝所「仲大屋(なーかうふやー)」に納められている獅子を取り出してお清めしたあと、獅子を先頭に道じゅねーをして地域の厄を払います。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

「知花のウスデーク」の特徴は、300年以上の歴史の中で育まれた、中央に置いた獅子の周りで円を描くようにゆったりと踊ることです。

知花花織をまとった女性たちがおよそ1時間半にわたって踊り続けるなか、若い人たちは、先輩方の踊りを吸収しようと一心に身体にしみこませていました。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩

浦崎さんと池原さん「来年からは、本当に映像も見ないで生のCDかけて、DVD見ないで踊りましょうね」「先輩そのつもりですけど…」

自分たちの手で、地元の宝を守り抜く――。途絶えかけた伝統に新たな息吹を吹き込んでいます。

『私たちがやらねば』という90代のおふたりの強い思いが、若い世代や地域の人々の心を動かしたんですね。お互いをリスペクトしながら受け継がれていく伝統の舞、来年以降の踊りも本当に楽しみです。

長老たちの情熱が若い世代へ!知花ウスデーク 復活への一歩