米海兵隊による強盗殺害事件 事件の経緯を追う

また起きたアメリカ軍関係者による凶悪事件。政府はいち早くアメリカに抗議する姿勢を見せ、事態の沈静化を図ろうとしています。事件発生からこれまでの経緯を追います。

2026年10月3日午前4時20分ごろ、那覇市若狭のホテルから「女性が意識の無い状態」と消防に通報がありました。警察によりますと、客がチェックアウトの時間を過ぎても出てこないため、従業員がマスターキーを使い部屋に入ったところ、倒れている女性を発見しました。

警察は、亡くなったのは那覇市に住む女性と発表し、防犯カメラに映っていた女性と一緒にホテルに入った男を容疑者とみて、およそ200人態勢で行方を追っていました。

事態が急変したのは10月3日夜遅く、捜査にあたっていた警察官が沖縄市内で防犯カメラの映像と身体的特徴の似た男を発見、任意同行を求めて、その後逮捕しました。

逮捕されたのはアメリカ海兵隊の上等兵、デビン・バラード容疑者(20)。女性を殺害したうえ、財布やリュックサックを奪った強盗殺人の容疑で、調べに対しバラード容疑者は「私は知りません」と否認しているということです。バラード容疑者は2026年10月5日午後、那覇地検に身柄を送られました。

今回の事件を受けて、いち早く反応したのが政府でした。10月4日午後には茂木外務大臣がグラス駐日大使に、小泉防衛大臣がジョスト在日アメリカ軍司令官にそれぞれ抗議し、アメリカ側から遺憾の意と捜査協力などを回答。そして古謝知事も会見を開き、強い憤りをあらわにし「基地と隣り合わせで生活を余儀なくされる県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くものであり、断じて許せるものでなく非常に憤りを感じる」と述べました。

繰り返される軍関係者による凶悪犯罪に市民団体も抗議活動を行い、怒りの声を上げます。参加者は「(事件が)もう何回目だろうって思うと、いてもたってもいられなくて、沖縄のどこに住んでいても、女性や子どもは不安に、危険にさらされて生きているということを今回改めて実感しました」と話しました。