著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
2025年6月、嘉手納弾薬庫地区の県が管理する不発弾の一時保管庫で起きた爆発事故について、陸上自衛隊は、2025年7月10日信管の有無を確認するための錆とりの作業中の衝撃が原因だとする調査結果を公表しました。
この事故は、6月9日アメリカ軍・嘉手納弾薬庫地区の県が管理する不発弾の一時保管庫で爆発事故があり、作業中の陸上自衛隊の隊員4人がけがを負いました。
陸上自衛隊は調査委員会を立ち上げて原因を調べ、7月10日に調査結果を公表しました。爆発したのはアメリカ製75ミリ砲弾で、当時現場では一時保管している不発弾の処分を業者に依頼するか自衛隊で処分するかを決めるため安全性を判断する「再識別」をしていて、不発弾から錆などを除去して信管の有無を調べる作業中に信管に衝撃が伝わったことで爆発したということです。
また、間接的要因として県内で爆破処分のできる場所がアメリカ軍の施設・区域のみで、日程調整が難しく、外注処分を求める気質が部隊内にあったとしています。
再発防止策として、処分する機会を増やすためにアメリカ軍と調整することや、信管の有無が困難な場合は爆破処分することなどを挙げ、さらに隊員の防護性を高める装備を導入し「再識別」の作業を再開するとしています。
第15旅団の青木秀敏副団長は、事故について謝罪し「再発防止策を徹底したうえで、今後とも確実・安全に処理を進めていく」とコメントしました。