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演劇を通して生徒たちに平和について考えてほしいと演出家の宮本亞門さんが宮古島市の高校でワークショップを開きました。

ワークショップで宮本さんは、沖縄戦当時アメリカ軍の魚雷攻撃を受けて撃沈した学童疎開船「対馬丸」について説明した上で、戦争は小さな争いから始まると強調し、戦争のない平和な世界をつくるためには、お互いを尊重し相手の立場になって考えて行動することが大切だと訴えました。

宮本亞門さんは「辛そうなことがあった子に、大丈夫とか言って。あと自分で辛い時に誰か来てにっこり笑ってくれて、大丈夫って気持ちで笑顔をしてくれたり。この共感力。すっごい大事です。これがあるから僕たちって、あの子、いい子ってやさしい子と言えるじゃないですか」と生徒たちに話します。

このあと戦争を題材にした台本を読み合わせたり演じてみたりして、さまざまな立場の人の心情や時代背景を想像しながら平和について考えました。

生徒は「争いが発展して、小さなのが大きな戦争になっていくという話があったので、思いやりと寄り添う心を持って、共感性を持って人にやさしくして生きていきたいなと思いました」と話していました。

生徒たちは、演劇を通して戦争や平和について思いを寄せながら共感する力を模索していました。