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続いては今を生きる私たちが、沖縄の未来を見ていくシリーズ「IMAGINEおきなわ」。今回は先ほどのニュースでもお伝えした新型コロナがテーマです。

少しずつ県民生活が以前の状況が戻りつつある中、私たちの社会の中に潜み続けている新型コロナ。感染法上の位置づけが5類へと移行し社会全体としての対策から個人での対策へと変わった今私たちはコロナとどう向き合うべきなのでしょうか。

県内で新型コロナ感染者初確認(2020年2月14日)・玉城知事「本日沖縄県における最初の新型コロナウイルス感染症の患者が確認されました。」

沖縄でも新型コロナが他人事ではなくなったあの日。

緊急事態宣言(2021年)・菅総理(当時)「緊急事態宣言の対象地に沖縄県を追加し期間を5月23日から6月20日までとすること」

#IMAGINEおきなわ vol.18 これからの「新型コロナと私たち」

外出自粛やステイホームが呼びかけられたあの日。臨時休校(2021年)学校の教室やグラウンドから子どもたちの姿が消えたあの日。

緊急メッセージ(2021年)・玉城知事「いま、沖縄県内で確認される感染者数の人口比は全国ワーストで、海外諸国ではロックダウン相当のレベルです。感染の悪化に歯止めがかからず医療崩壊が現実のものとなりつつあります」

沖縄の医療が崩壊の危機に陥ったあの日。新型コロナの出現により、私たちの生活はこの3年あまりの中で何度も大きな局面やこれまでにはなかった経験をしてきました。

今月8日、新型コロナの感染法上の位置づけがこれまでの2類から5類へと移行し私たちとコロナとの戦いは大きな転換点を迎えました。少しずつコロナ前の状況が戻りつつある一方で、コロナがなくなったわけではない今。私たちは今後どのようにコロナと向き合っていくべきなのでしょうか。

#IMAGINEおきなわ vol.18 これからの「新型コロナと私たち」

県保健医療部・糸数公部長「「新しい」新しい生活様式になるのかなと」

5類移行後の県内。自粛が呼びかけられていた当時は閑散とし、これまでの日常が失われていた街の風景も少しずつコロナ前の風景を取り戻してきています。様々な制限を強いてきた新型コロナは私たちの生活から存在感を薄めつつあります。

糸数公保健医療部長「年ごとに性質の違う株とずっと戦い続けてきたというところが現場の医療機関とか保健所とか、長い間戦い続けてきたのが一番疲労というか、きつかったのかなと」

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3年あまりに及ぶコロナとの戦いをこう振り返るのは県保健医療部の糸数公部長。統括官、そして部長としてコロナ対策の陣頭指揮をとってきました。

糸数公部長「最初はアルファ株というのがゴールデンウィークに流行って、さらにデルタ株という重症化しやすい株が2021年の夏にかなり流行して、その時には入院が必要でも入院ができないような方、重症用のベッドがかなりひっ迫するということで医療機関も対策本部もかなり緊張して、一番夏がきつかった」

感染状況が落ち着いたと思ったら、新たな変異株によってまた流行の波が押し寄せる、いわば、いたちごっこのような状況が続いた3年。しかし、5類への移行で大きな転換点を迎えました。

糸数部長の部屋のカレンダーには、5類に移行した5月8日に印がつけられていました。

5類に移行したことにともない、感染者に対する外出の自粛要請などはできなくなるほか、検査や外来、入院の公費負担も終了となるなど行政側の関与が薄くなり、個々人での対応が求められることになります。

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そして、毎日発表されていた感染者情報もこれまでの全数把握から定点把握へと変わり、週に1回、前の週の月曜日から日曜日までの推計値などが発表される形となります。

これまでとは違い、リアルタイムからは少し離れた感染状況の発表を受けて今後はどのように感染状況を見極めるべきなのでしょうか。

県保健医療部・糸数公部長「前の週がいくらでしたと聞くのが木曜日とか金曜日になるんですけど、それはあくまでも日曜日までの話であって、今週どうなっているのかというのは1週間待たないといけなくなる」「社会生活をしていて、「あっちも休んでる」「こっちも休んでいる」という情報と組み合わせて判断することになるのかなと思っている」

5類に移行し社会全体としての対策から個人個人による対策へと移行した新型コロナ。コロナ前の生活に戻っていく一方で、新型コロナは存在し続ける社会。これから私たちは新型コロナに対しどのように向き合っていくべきなんでしょうか。

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県保健医療部・糸数公部長「まったくコロナがない世界に戻ることはかなり厳しいと思いますし、高齢者の数はこれからどんどん増えていきますので、コロナに影響を受けやすい人がいる中で一緒に生活していくということもぜひ心に留めていただきたい」

「もともとの暮らしぶりがこうだったんだけれども、まったくそこまではいかないんだけれども、コロナに配慮をしたうえでここに近づけていくということ、これを忘れないというのが「新しい」新しい生活様式になると思う」「(コロナの)類型もかわりましたのでそういう生活になってほしい」

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