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2022年1月に数百人の若者が沖縄警察署を襲撃した事件で犯行を扇動するなどした罪に問われている当時19歳の特定少年だった男の裁判で那覇地裁は被告の男に懲役1年6カ月執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

判決文などによりますと沖縄署を襲撃した当時19歳の特定少年だった男は2022年1月に石やビンを投げつけて警察車両など15点を壊した暴力行為等処罰法違反の罪に問われています。これまでの裁判で被告の男は起訴内容を認めていました。

検察側は、被告の男が現場で襲撃の開始をマイクで宣言したり、「もっとやれ」と周囲を煽ったりするなど犯行を扇動していたと指摘していました。

一方、弁護側は犯行の首謀者だった暴力団員の男に対する恐怖があって襲撃に加担していたなどと主張していました。

きょうの判決で小野裕信裁判官は「現場の仕切り役という首謀者の次に重要な役割を果たした。祭りのような楽しい気分になって煽るなど刹那的かつ享楽的に被害を拡大させた。厳しい非難を免れない」として懲役1年6カ月執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

沖縄警察署の襲撃事件を巡ってはあわせて15人が摘発されていて被告の男以外に首謀者とされる暴力団員の男が起訴されています。