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辺野古の新基地建設で埋め立て予定海域に生息するサンゴについて防衛局の移植を認めるよう農林水産大臣から出された是正指示を不服として沖縄県が国地方係争処理委員会に申し出ました。

県の申し出は5月1日付けとなっていて防衛局にサンゴ類約8万4000群体の移植を許可するよう農林水産大臣が1カ月前に出した是正指示への対抗措置です。

県側は軟弱地盤の工事に必要な設計変更を不承認にしたことを理由に「新基地建設を完遂する状況になく、サンゴを移植する必要性が認められない」と指摘していて玉城知事は「是正の指示を受けるいわれは一切ない。県の正当性を委員会で主張していく」とコメントしています。

大浦湾側に生息するサンゴについて移植の申請が認められなかった防衛局が、私人の救済を目的とした「行政不服審査制度」を用いたことから農林水産大臣が県に勧告よりも法的拘束力の強い「是正指示」を出す事態に発展していました。

国と地方の争いを仲介する総務省の第三者機関である「国地方係争処理委員会」では申し出があった日から90日以内に審査する決まりになっていることから7月末までに判断が示される見通しです。