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“アメリカ世”と呼ばれたアメリカ軍統治下の時代から日本復帰前後までの歴史をたどる企画展が、糸満市の平和祈念資料館で開かれています。

企画展は、戦後27年に及ぶアメリカ軍統治下の時代から日本復帰までの歴史を知ることで、改めて“復帰”について考えてほしいと県平和祈念資料館が企画したものです。

会場には、終戦直後、アメリカ軍が発行し沖縄で流通していた通貨、B型円軍票や車の通行が左側に変更された1978年の交通方法変更「ナナ・サン・マル」に関する資料など、およそ200点が展示されています。このうち、戦後、戦闘機の残骸を加工して生み出されたジュラルミン製のやかんからは、物資が乏しいなかでも、沖縄の人たちがたくましく生き抜いてきた姿が伝わってきます。

県平和祈念資料館仲程勝哉学芸員は「当時、米国統治下を生き抜いてきた県民の足跡や資料を通して、米国統治下の政治に関することや文化について知っていただきたいです。それを通して、沖縄の戦後史、現代史について興味を持ってもらえるきっかけになればと思います」と話します。

戦後から復帰までの沖縄の足跡をたどることができる企画展は、11月30日まで糸満市の平和祈念資料館で開かれています。