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宜野湾市が整備を進めていた公園に使われる予定の湧き水から人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」が国の暫定指針値を大きく超えて検出されていたことがわかりました。住民からは不安の声が上がっています。

真志喜地区自治会名城清自治会長「今後てぃーちがー公園も(PFASが)出るとなると、立派な公園になってくるものですから、よく子どもが集まると思うんですこれから。この辺が心配になってきますね」

宜野湾市では「てぃーちがー公園」と「しちゃばる公園」の2カ所に湧き水を引き込む計画を立てて整備を進めています。ところが、公園に使おうとしていた湧き水に国の暫定指針値の約4倍にもなる1リットルあたり210ナノグラムのPFASが含まれていたことが2020年に実施した市の調査で判明しました。

町龍太郎記者「現在、整備が進められている「てぃーちがー公園」です。PFASの汚染が確認された湧き水を使用するポンプは、このようにシートに覆われています」

本来なら公園に設置された湧き水をくみ上げるポンプを使って子どもたちが水に触れて遊べるようになる予定でしたが市はポンプが使えない状態のまま、4月にも公園の使用開始を目指す方針です。

また、すでに整備が終わった「しちゃばる公園」ではビオトープと歩道沿いの水路に湧き水を使う予定だったものがPFAS汚染がわかったことで空の状態が続いています。

真志喜地区自治会名城清自治会長「(PFASは)蓄積されていると聞いてますので、その時は何でもないけど、子どもたちが大人になったとき、なにか影響が出てくるんじゃないかということは、心配されますね」

2022年度に国の予算を充てて浄化設備が設置される予定で市では、その後の調査で指針値を下回れば湧き水の放流を始めたいとしています。


宜野湾市 公園の湧き水からPFASを検出 地域に不安