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物づくりで沖縄の魅力を発信したいという革職人の男性がいます。彼が目を付けたのは、県内の危険生物として有名なある生き物なんです。その皮を使って財布やアクセサリーなど作って販売していますが、今回はなんと沖縄そばに変身させました。一体どんな味になったんでしょうか?

店内に広がるスープの香りとお客さんの麺をすする音が食欲をかき立てる「沖縄そば」。最後まで味わいながら一滴のスープも残さずに食べます。

お客さん「すごくあっさりしていて食べやすくて、スープも飲みやすくて美味しかったです」

お客さん「獣みたいな味を探したらかすかに感じるくらいとても美味しかったです」

お客さん「美味しかった!(Q.いつも食べる沖縄そばと違う?)こっちが美味しい!」

革職人が挑戦する「ハブそば」づくり

南風原町新川にあるユーイファクトリー。沖縄で初めて県産ハブ革の加工から製造販売までを行っている会社です。

ハブを丁寧にさばくのはユーイファクトリーの代表、幸地賢尚(まさたか)さん。県内の市町村から厄介者として駆除されたハブを年間800匹あまり買い取り、生態系を崩すことなく環境に配慮した商品を制作しています。

幸地賢尚さん「蛇用のリンスみたいなものですね。柔軟性をもたせる薬品を入れて、最後に上から幕をはってコーティングします」

15年前、幸地さんは、生のハブ皮を製品の革に変える鞣(なめし)の技術に挑戦し、2年かけて成功しました。植物性タンニンに漬けることで、環境負荷も少ない鞣加工ができるといいます。

今年9月、経済産業省が推奨している人と環境にもっともやさしい皮革とされる「日本エコレザー基準」の認定を受け、その中でも最高ランクの「エキストラ」を獲得しました。

幸地賢尚さん「蛇の皮では日本で初めてですね。とてもびっくりしました」

革職人が挑戦する「ハブそば」づくり

猛毒を持つため捕獲後は殺処分されることが多いハブですが、幸地さんのアイディアで生まれ変わり、今では130種類の商品を制作しています。ハブを愛し続けて15年。「ハブに捨てるところが無い」という思いから新たな商品を開発しました。

幸地賢尚さん「この身はもったいないので、どうにか使えないかということでハブのそばですね!そばに使ってみました!」

なんと!ハブを使ったいわゆるハブそばを考案したんです!

幸地賢尚さん(Q.何匹入ってるんですか?)3匹から4匹ですね」

新鮮なハブだけを厳選し、スープの出汁として使います。カツオ昆布豚骨などを混ぜ合わせ上品な味に仕上げます。また、ハブと豚肉を3時間一緒に煮こんだお肉も添えられます。

幸地賢尚さん「いつもうちで製品を購入していただいている方が、ハブ食べてみたいという方が結構いらっしゃるんで」

賢尚さんの妻・幸地聖奈さん「ここまで無駄にしないでできてすごいと思う」

オープン当日応援に駆け付けた幸地さんの母栄子さんのアドバイスを聞きながら最終調整します。

幸地栄子さん「私はちょっとしか教えてないんですけど、色々考えながらやっているんで。あと味付けだね。味付けで失敗しないように」

革職人が挑戦する「ハブそば」づくり

オープンと同時に、沢山のお客さんがハブそばを求めにやってきます。

ハブ愛で包まれた店内。至る所に82(ハブ)の文字がちりばめられています。事前予約で訪れた多くのお客さんでいっぱいとなりました。

お客さん「ハブをしっかり最後まで有効利用したい考えで、革製品だけじゃなくて食事にも利用できるようにした考えは、すごいなと思って美味しく食べられたのですごくうれしいです」

お客さん「えぐみとか臭みとか心配してたんですけど、もっともっと美味しくしたハブそば沖縄のソウルフードみたいになったら良いなと思ってずっと応援してます」

お客さん「実は小学校5年の時にハブに手の甲をかまれちゃって、50年来くらいの宿敵。今日は食ってやろうと、おもいっきり。精力リンリン!!」

お客さん(女性)「もう食べる時代が来たんだってビックリ!エネルギー溢れる感じがすごいです」

お客さん「100以上生きそうです」幸地さん「じゃあ100回くらい来てくださいね!」

ナレ今は食用として使える新鮮なハブを多く仕入れられないため、お客さんに提供できるのは月に一回だそうです。最後のお客さんも帰り、お店も落ち着いたころ何やら1人のお客さんが・・・。

沼尻アナ「すごい賑やかそうだったので・・・」

たまたま通りかかった沼尻アナウンサーにハブそばを食べていただきました。

革職人が挑戦する「ハブそば」づくり

沼尻アナ「おいしいですね!いつも食べてる沖縄そばとはまた違った味がします。これがハブの身ですね。ちょっと怖いところもありますけど、あっ!おいしいですね!味の付いた白身魚のような味です。こちらが泡盛で作ったハブ酒のコーレーグース。スポイトのようになってる。入れすぎないようにって事ですかね。いただきます。(せきこんで)思ったより強い!」

沼尻さん、ハブ酒のコーレーグースなめちゃいけませんよ!

幸地さん「朝から結構バタバタしてたんですけど、沢山の方が来てくれてありがたいです。今までとは物ではなくて食べるという、全く媒体が違うハブを食べる事をとても楽しく感じてもらえたと思う」

ハブの魅力を新たな商品として生み出した幸地さんの挑戦は続きます。