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本番当日 見せ方を変えたい!果たして・・・ 南城市・ガンガラー谷



番組で紹介した若手の女性演者達だけで作り上げる琉球舞踊の舞台が先日、本番を迎えました。新たな見せ方を模索する彼女たちにとってその思いは見に来た人に届いたのでしょうか?

福島千枝さん「若手の女性で実力ある皆さんに出演いただきまして、琉球舞踊と組踊の魅力を余すことなくお伝えできればなと思っております」

ジュリア・メカラーさん「新しく見せたいっていうのもあったんですけど、琉球舞踊自体を変えたくはなかったんです。コアは絶対変えないでお客さんにいかに楽しんで見てもらうか見せ方だなと思っていて」

琉球舞踊の新たな見せ方を模索してきた彼女たちの挑戦!果たしてうまくいくのでしょうか?

先週末、ガンガラーの谷で開かれたイベント「琉球乙女は恋をする」は、踊り手や古典音楽を演奏する人、全て女性で構成されています。

観客「琉球舞踊をあんまり見たりやったりしたことがないので今日はちょっと勉強しに来ました」

観客「いろいろのエンターテイメント性があると聞いていたのでそこを楽しみにしています」

新型コロナの感染防止対策として、限定150席で販売されたチケットは売り切れてしまうほどの盛況ぶり。

ジュリア・メカラーさん「ものすごく緊張しますね。想像していたよりも自分が緊張して、昨日も眠れなかったです」「鍾乳洞で琉球舞踊の公演というのは初めての取り組みとなりますので、音の美しさっていうのが普通のホールでやるよりもやっぱり美しくて皆さんそこを感じ取って楽しんでいただければなと思います」

いよいよ公演がスタート!舞台の主役を務める福島千枝(ふくしま・ちえ)さんの女踊り(おんなおどり)「本貫花(むとぅぬちばな)」がオープニングを飾ります。

『本貫花』古典女踊りのひとつ、乙女の恋心をしなやかに表現。琉球舞踊を庶民向けにした踊り明るく朗らかな娘の恋心を表現。

琉舞 琉球乙女は恋をする~恋フェス~

イベントの最大の見せ場「手水の縁(てみずのえん)」が上演されました。組踊「手水の縁」士族の息子・山戸が娘・玉津に出会い心惹かれることからはじまる恋物語。山戸が闇夜に紛れて玉津に会いに行く場面である「忍びの場」を披露。

演目を指導した福島さんの学生時代の恩師、人間国宝の宮城能鳳(みやぎ・のうほう)さん、会場の傍らで踊りを見守っていました。

宮城能鳳さん「正直申し上げて、びっくりしましたね。予想以上の出来といいますかね。幻想的な背景がございますでしょ、洞窟というこの恋を歌った組踊だけに、でもそれを盛り上げて、効果があったんじゃないかと思いますね。

観客「とてもよかったです、テーマがあって普段の琉球舞踊よりテーマが「恋フェス」ということであったので楽しみにしてきて感動しました」

観客「ガンガラーの谷でやるっていうところが、」「自然とコラボした琉舞を見るということは本当に貴重な体験させてもらったなと思って良かったなと思います」

観客「舞踊も組踊もいっぱいの要素が入っていて、エンターテインメント性が高かったなと思います」「女性が頑張っている舞台はすごく私も元気をもらうのでまた見に来たいと思います」

福島千枝さん「こんなにたくさんのお客さまが来てくださるって思わなくて私もちょっとびっくりしたんですけれども、でもこうして、この琉球舞踊とか組踊の良さを少しでも皆様にお伝えできたらすごくうれしいです」

琉舞 琉球乙女は恋をする~恋フェス~

ジュリア・メカラーさん「いろんな反省点がたくさん今回はあったので時期も準備の期間がすごく短かったので、次回やるとすればこのすべての反省点を生かしつつ、さらにパワーアップしてお届けしたいなと思っております」

本質を変えずに、見せ方を変えて多くの人に琉球舞踊の素晴らしを知ってもらう。彼女たちの取り組みはこれからも続きます。

女性演者だけのイベントということもあって注目度もありました。踊りも素晴らしかったのですが、音楽を演奏する、歌い手でもある地謡(じかた)が本当に素晴らしかったです。この特集ではほんの一部しかお見せすることができませんでしたが、28日からイベントの配信を予定しています。ご覧になりたい方は、ウェブで「琉球乙女は恋をする」で検索してください。