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コロナ禍で全国大会が次々と中止になった中来月予定されている空手の全国大会では高校野球の「21世紀枠」と同じように推薦枠が設けられました。そのうち男子団体組手では全国で唯一美里工業空手部が選ばれました。監督、選手の熱意が掴んだ晴れ舞台の切符です。

美里工業空手部。突きは1日400本、蹴りは300本と基礎練習を徹底。1,2年生の部員8人はめきめきと力をつけています。去年秋の県新人大会で上位に入り個人・団体ともに11月の九州大会へ出場。春の全国選抜大会出場権獲得を目指しましたが惜しくも届かず。

けれどもコロナ禍でほとんどの大会が中止になった中全国の大舞台を1校でも多く経験してほしいと今年初めて創設された全国選抜の「夢・きぼう枠」で美里工業は男子団体組手では全国でだた1校選ばれ団体戦で初めての全国大会出場が決まりました。

小峯流空選手(1年)「強い選手だったり県外の優勝候補の高校だったりをしっかり見てその技を盗んで沖縄に持ち帰って夏(県総体)の優勝を勝ち取りたいと思う」

美里工業空手部 団体初の全国へ

座喜味凌雅選手(2年)「(家まで)往復30分かかるが親が送り迎えしてくれて自分も頑張ろうと思って今までやってきた。チームのみんなに感謝して全国選抜でいい結果を残せるように頑張っていく」

この全国選抜「夢・きぼう枠」は自己推薦。指導4年目の仲座寛徳(なかざ ひろのり)監督は教え子に全国の舞台を経験させたい一心でエントリーしたといいます。部活動はもちろん、実習を通した資格の取得や進学にも熱心に取り組む美里工業。

空手部も部活と勉強や資格取得の両立をはじめ学校内外の清掃活動などにも積極的に取り組んでいます。空手部で調理科の3年生は高校生の全国コンテストで準優勝にも輝きました。

こうした取り組みが認められた形です。

美里工業空手部 団体初の全国へ

仲座寛徳監督「いま朝は寒いからしんどい。起きるのは嫌だなでも自分に勝って起きると。学校に来て部活もきついけど自分に勝って練習することは常に言っている。特別枠ではあるが出るからには必ず勝つ気持ちで挑みたいと思っている」

チェレンジと努力の積み重ねでつかんだ全国キップ。夏のインターハイにもつなげるべく来月下旬、東京で予定されている大会に備えています。

空手の全国選抜では沖縄から女子団体組手で首里と浦添女子団体形で普天間と小禄男子団体形でコザが出場します。団体組手の美里工業とともに良い大会にしてほしいと思います。