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いよいよ25日からゴールデンウィークに入りますが新型コロナウイルスが流行する今、人が一カ所に集まらないよう県総合運動公園が苦しい決断をしました。

公園を彩る8万輪ものユリの花が、見ごろを迎える前に刈り取らました。県総合運動公園の初夏を彩る白く可憐なテッポウユリ。毎年この時期、楽しみにしている人が多いのですが…

吉田鉄太郎記者は「県総合運動公園のユリ園です。例年ゴールデンウィークに見頃を迎えますが今年は花盛りの前に刈り取られます」とリポートしました。

新型コロナの流行で外出自粛が呼びかけられる今年は、花見客を避けようと手塩にかけて育てられた約8万輪のユリが刈り取られました。作業にあたった人は「残念です」と話していました。

大輪の花が容赦なく刈り取られる姿には心痛みますが、こうして、花に養分が取られる前に球根を集めて大切に管理することで次のシーズンにまた、きれいな花を咲かせることができるのだといいます。

県総合運動公園・福島誠司所長は「このままゴールデンウィークに人がわあっと寄って、また(新型)コロナが収束できないままになってしまうと、どんどん(再開が)遅れ、何もできなくなってしまう。ゴールデンウィークはぜひ我慢していただきたい、県総合運動公園にいらっしゃること自体を」と話していました。

公園では秋に見頃を迎える花を育てながら、コロナが収束し、またこの場所に多くの人が集まれる日を待つことにしています。

見頃前に8万輪テッポウユリ刈り取り