こちらご覧ください。2年前にQABが「忘れもの」の取材の際に撮影した、警察の忘れ物を保管している場所の様子です。うっかりしてしまって忘れてしまう。無くしてしまうという経験は誰にもありますが、観光客が増加する今、空港では忘れ物に頭を痛めていました。

伸び続ける観光客。県内では、2018年度の入域観光客数が1000万人に迫り、今年6月の入域観光客数は、86万8000人あまりと過去最高を更新しました。

そんな中、これらは7月28日に那覇空港に届けられた忘れ物。その数なんと55件。ハンカチやタオルなどの小さなものから、大切な誰かに渡すはずのお土産まで様々。持ち主に取り残された忘れ物に空港では。

那覇空港コーディアルサービス・黒島さん「最近では帽子や水筒だったり、これだけ多くの拾得物が届いて、問い合わせなども翌日お客様から頂いたりしているので」

落とし物は、季節によって特徴があり、この時期は帽子や水筒など暑い季節に必要なものばかり。過去にはこんな衝撃的な忘れ物も。

那覇空港コーディアルサービス・「すぐに取りに来ていただいたんですが、遺骨が入ったものが届けられた事もありました。もしかしたら、ただ置いてただけかもしれないというのも、インフォメーションに届けられることもあります。」

去年1年間で空港ビル内に届けられた落とし物は1万3579件。1日平均38件の落とし物が届けられることになります。

毎年1万3000件~4000件で推移していますが、今年は6月までで、およそ8000件。夏を迎え利用客が増えるこれから空港はどう対策しているのでしょうか?

那覇空港ビルディング・我如古さん「当社としても注意喚起についてはアナウンスを定期的に流すなどして(注意を)促すとともに、トイレで忘れ物が結構あるので注意喚起のシールを張ったりしています。年々お客様は増えてきているが、空港施設内に限って言えば、お客様は増えているが、施設内での忘れ物の届け出の件数自体は横ばい、昨年度は少し減少している。私たちなりにアナウンスや注意喚起の効果が多少出ているのかなと感じています。」

職員の頭を悩ませる落とし物。那覇空港の一日に密着しました。朝9時取材を始めて早速動きが。

清掃スタッフ・渡嘉敷さん(Q.今何を拾いました?)「水筒になるんですかね。」(Q.どこにありましたか?)「ANA側のB到着口の横の消火器の上にちょっと忘れていたみたいで。」(Q.どのあたりが多いですか?)「ベンチまわり、もしくはトイレの中などが多い。それと裏の隠れたエリアに結構落ちています。」(Q.結構拾いますか?)「拾うときは10分に1度とか、頻繁な時もあります。」

中にはこんな人も・・・

実際に取りに来た人「きのう夜携帯を忘れました。」

落とし主は鹿児島県から、インターハイの応援でやってきたという女性でした。

実際に取りに来た人(Q.失くした時どう思いましたか?)「なかなか携帯を忘れることは無いんですけれど、初めて忘れちゃって、飛行機が遅れて昨日帰る予定が帰れなくなって、ちょっと動揺もあって忘れちゃいました。情報がいっぱい詰まっているので、仕事だったりプライベートだったり。ほんとにあってよかったです。」

女性のように、落とし物を取りに来る人はおよそ1割。落とし物のほとんどが持ち主からの連絡はないと言います。空港で落とし物を預かるのは基本1日のみ。その後は、空港職員が毎日交番に届けていました。

那覇空港ビルディング・我如古さん(Q.届け物が多くなる時間帯とかあるんですか?)「飛行機が飛び立ったピークを過ぎた時間や閉店作業、巡回作業のなかで気づいて届けてもらうのが多い。」

しかし、落とし物の中には土産のように長期間保管できないものもあります。

那覇空港ビルディング・我如古さん(Q.賞味期限などのあるものは?「生ものは、もたなければお返しできないものは、廃棄になるものもあるようです。」

落とし物は、国内線だけの話ではありません。

受付スタッフ「国際線ですとパスポートがメイン。大事なパスポートですので問い合わせも多いですし、名前がわかるようであれば館内アナウンスで呼び出しをしています。」

再び、国内線に戻ると時計やカーディガンなど落とし物が届いていました。清掃員が届けに来たのは携帯電話。

受付スタッフ(Q.携帯は多いですか?)「多いですね。必ず1日に1回は届くと思います。」

落とし物をアナウンスで知らせます。

受付スタッフ「こういう感じでロックされていなくて、設定画面で名前が記載あれば、呼び出してみたりとかします。で、だいたいいらっしゃいますね。」

すると・・・

忘れ物した人「すいません。全然気づかずに飛行機に乗るとこでした。」(Q.安心しましたか?)「そうですね、よかったです。」

結局取材班が密着したこの日の忘れ物は70件。このうち持ち主から連絡があったのは4件でした。増える観光客。一方で「忘れていけない」問題がそこにありました。