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沖縄の夏の果物と言えばマンゴー。今、出荷のピークを迎えています。沖縄マンゴーのブランドを支える人々を取材しました。

糸満市のマンゴー生産農家。今年は曇りや雨の日が多く、収穫時期が1〜2週間ずれ込み、これからが収穫本番を迎えます。

糸満市果樹生産部会・大仲信雄副部会長「糖度も今から上がる状態で、まだ本当のピークではないです。今からちょこちょこ出始めるといったところです」糸満市のマンゴー生産農家は、本土出荷分と県内分に力を入れています。

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農協直営の農産物販売所、ファーマーズいとまん。ここには会員農家から搬入されたマンゴーが所狭しと並べられ、多くの買い物客で賑わっています。この時期の売上は、1日500〜600ケースに達します。

ファーマーズいとまん・山城英則店長「沖縄のマンゴーの場合は、自然の太陽の力を借りて熟させていきますので、おいしさというのは負けないと思うんですね」「日ごろの肥培管理はぜひやってもらって、それがうまくいけばおいしいマンゴーが仕上がると思います」

JA豊見城支店管内は、マンゴーの拠点産地に指定されています。豊見城支店の直売所では、中元用にマンゴーを送る人たちが訪れています。

買い物客「沖縄名産だからですよ。沖縄から送るんだったらマンゴーしかないでしょう、今の時期は」買い物客「やっぱりね甘いっていいます、みんな。おいしいって」

豊見城では、生産農家の90%以上が農協の集出荷場に搬入しています。ここでは最新鋭の選別機械を導入し、品質、糖度を瞬時に測定し、箱詰め、航空輸送までを短時間で行っています。

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JA南部地区営農センター・国吉真也さん「生産量を確保するということと、特に病害虫の防除とか、色合いをよくするための作業を徹底することによって、消費者からきれいなマンゴーだねと評価されるというので、努力しています」

県農林水産部によりますと、マンゴーの出荷量は1996年に919トンだったものが、3年前には1330トンとなり、今年は1444トンに増えると予測しています。

競合する県外産と差別化を図るためにも、今後は営農指導や肥培管理、品質向上、安定出荷の確立が求められます。