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名護市の大浦湾にある巨大なアオサンゴ群落に白化現象が見られたことを受けて、緊急調査が実施されています。緊急調査は、日本自然保護協会など6つの自然保護団体などが10日から実施しているもので、11日は白化の割合を正確に把握するための調査が行われました。

アオサンゴ類は白化に対しては比較的強く、白化が必ずしも衰弱死にはつながらないとされますが、浅いところでは6割から7割が白化していて、何らかのストレスがかかっている可能性があるということです。

調査した日本自然保護協会保護プロジェクト部の大野正人さんは、「元に戻ってほしいし、戻るためにはやっぱり大浦湾の環境が今以上に悪くなってはいけない。基地建設はストレスになる」と話し、隣接するキャンプシュワブとその沿岸地域が基地建設の予定地となっていることに危機感を示しました。

アオサンゴの白化についてはほとんど報告例がなく、今回の記録は重要なデータになるとして、調査団は11月に開かれる日本サンゴ礁学会に報告するとともに、天然記念物に指定して保全につなげていきたいと話しています。