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白血病などの有効な治療法となる骨髄移植の唯一の認定医療機関である琉大病院で、小児科の移植を担ってきた医師が今月一杯で県外の病院へ移ることが明らかになりました。これを受けて不安を抱える患者たちが16日に病院側に嘆願書を手渡しました。

「骨髄移植の責任者である医師がいなくなる」今月、琉大病院の小児科で白血病の患者さんたちの間にショックなニュースが飛び込みました。がんの子どもを守る会の沖縄支部片倉政人代表は「今移植を計画している方が13人いて、どうなるのか。代わりの先生がくるまで岡村先生に週に1回診察にきてほしい」と訴え、白血病の子どもを抱える家族の呼びかけからわずか1週間、集まった2万4325人分の署名を須加原一博病院長に手渡しました。

これに対し、病院長は謝罪をした上で「責任者の医師の代わりが決まるまで2週に1度この医師が診察にくる体制を確保した」と話しました。さらに、今後琉大病院内に骨髄移植センターを設置する計画があることを伝えました。

白血病の息子をもつ両親は「子どもがすぐ移植を控えているので岡村医師に残ってほしい一心」と嘆願書を提出した理由を語りました。

院長の言葉は前向きな発言と取れるものの、今後も万全の治療が受けられるのか入院患者たちの不安は解消されていません。