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嘉手納基地のアメリカ軍機の飛行差し止めなどを求めた、新嘉手納爆音訴訟の控訴審の口頭弁論が11日開かれ、原告側から専門家が証人として証言しました。

口頭弁論に先立ち、福岡高裁那覇支部前では原告団が集会を開き、静かな夜を返せと訴えの声をあげて法廷に入りました。

口頭弁論では、原告側の証人として2人の大学教授が証言に立ち、疫学が専門の岡山大学大学院の津田敏秀教授は、嘉手納基地周辺の騒音が原因による聴力損失者が、騒音レベルが高くなるほど割合も高くなる分析結果を示し、聴力の損失と騒音の因果関係があると述べました。

また、京都大学の平松幸三教授は音響環境学の立場から、基地周辺の住民には聴力の損失だけではなく、睡眠妨害など健康にも影響を与え、死亡する危険性が高いと指摘しました。

次回の口頭弁論は来年の2008年1月31日に開かれます。