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終戦記念日のきょう、小泉総理大臣は靖国神社を参拝しました。県内でも反発の声が上がっています。小泉総理は2001年の就任以来、毎年靖国神社を参拝していますが、終戦記念日の参拝は初めてです。

けさ、靖国神社の本殿にモーニング姿で上がった小泉総理は、一礼する方式で参拝し、私費で献花料3万円を納め、『内閣総理大臣、小泉純一郎』と記帳しました。

女性「私は避けたほうがよかったと思います」「どうしても周りのことを考えると、きょうなさらなくてもよかったと思います」

男性「中国、韓国、だいぶ気をもんでるところだから、そこが気になるところです」

女性「よその国に言われるとおりにしないだけは良いんじゃないです」

男性「行かなかったほうがよかったと思います」「戦争を起こした人たちと戦争のために犠牲になった一般的な人とは、全く別な視点で見る必要があると思う」

沖縄では地上戦に巻き込まれ犠牲になった住民が、旧日本軍の兵士やA級戦犯といっしょに英霊として祀られることは苦痛だと訴える人も少なくはなく、小泉総理の靖国参拝に反発しています。

韓国外交通商省は大島韓国大使を呼び、深い失望と怒りを表明した上で、小泉総理の参拝に抗議しました。

また中国外務省は宮本中国大使を呼び、国際正義への挑戦で人類の良識を踏みにじるものだと非難し、参拝に抗議しました。

望まない戦争に参加を強制された上に、神としてまつられるのは耐えられないという韓国や台湾の反発は、同時に沖縄における靖国訴訟にもつながります。

沖縄では地上戦で犠牲となった一般住民も国に尽くしたとして、勝手に靖国にまつられていて、沖縄靖国訴訟原告団長を務める金城実さんは、その苦痛は台湾や韓国の人々との訴えとも共通していると考えています。

沖縄靖国訴訟原告団・金城実団長「台湾や韓国から来た人たちが、自分のお父さん、お母さん、息子の霊を返せ、返せと大きな声で叫んでいるわけです。祖霊を返せという抗議行動に対して、全く小泉は聞く耳を持っていなかった。靖国というのは何も過去の60年前のことではない。そこへ行くというのは次の戦争に死者たちを賛美し、美化することによって、次の靖国にまつられる人たちを期待して待っているということです」

現在の総理大臣として参拝を続けることに対し、小泉総理は沖縄や近隣諸国が持っている強い危機感にも、目を向けることはありませんでした。