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先週金曜日に幕を開けた県の中学校総合体育大会、中体連。6つの地区から勝ち上がってきた、およそ7000人が九州や全国大会への出場権を賭けて挑みました。その中の水泳と相撲を取材してきました。

県内69校、280人あまりの選手が参加した水泳競技。暑い日ざしが照りつける中、平泳ぎやバタフライなどの個人種目、リレーの団体種目など15競技が行われました。

水泳では、各種目の1位と2位が九州に派遣され、さらに「全国標準記録」を突破した選手だけに、全国大会への出場権が与えられます。

その全国大会出場へ期待がかかる選手のひとり、比嘉七聖さん(伊良波中学3年)。

比嘉七聖さん「お姉ちゃんに憧れて4年生のときに始めました」「大会とかに出て、九州大会などにも行っていたから自分も出てみたいなと思いました」

ひとつ上の姉に憧れ水泳を始めた七聖さん。そして、この方も。

七聖さんのおばあちゃん「孫の大会のたんびにみていると、自分の孫ながらも感謝感謝です。私もそれを見て長生きしたいなって思ってます」「刺激されて私も泳いでいます、一生懸命、はい」

心強い応援団を味方に、今回は全国標準記録突破を狙います!

最も期待がかかるのが女子自由形200メートル・・

水温26〜27度がベストコンディションといわれる中、県内の屋外プールは、32.5度。この厳しい条件の中、七聖さん力を出し切れるのでしょうか?姉の奈津美さんも、プールサイドからレースを見守ります。

七聖さんは、トップで泳ぎきり、大会新記録!

しかし、残念ながら全国標準記録には3秒足りませんでした。

七聖さんのお姉ちゃん「自分では納得はいってないと思うんですけれど・・・まあ頑張ったと思います」

七聖さん「バテてタイムが出なかった」「少しでも自分のタイムに近づけるように、そして自分のタイムを越せるように頑張りたいです」

今回の大会では、3つの種目で大会記録が塗り替えられたものの、全国標準記録を突破する選手は現れず、8月に福岡で行われる九州大会での活躍に期待が掛かります。

一方、相撲競技には、各地区を勝ち上がったおよそ40人が参加し、個人・団体戦に挑みました。白熱した戦いに、会場に駆けつけた家族も手に汗握りながらの応援です。注目は学年を問わず、26人がトーナメント戦で争う、代表の部個人戦。

優勝候補の筆頭に挙げられるのが浦添中学で主将の山本浩太選手。

山本浩太くん「団体戦に勝てたので、この流れで優勝できるように頑張ろうと思ってました」

団体戦、圧倒的な強さで勝ち上がった山本選手は、個人戦でもその勢いは止らず、3回戦突破!

そして、迎えた準決勝。

東の山本選手対西の伊江中学、内間選手。内間選手は、幼稚園の頃から相撲を始め、中学では野球部に所属。2年になって負けなしの山本選手は、相手を土俵際まで追い詰めますが・・・

判定の結果、内間選手に軍配が上がりました。

悔しい表情を隠せない山本選手でしたが、この後3位決定戦では勝ち、一方の内間選手がこの大会を制し、初優勝を飾りました。

内間くん「最高です」「目標は全国大会でも上位を目指せるように頑張ることです」

山本くん「これからまた九州全国を通してもっと自分を磨いていって、取りこぼしのないようにしていきたいです」

今大会では、1、2年生の活躍が多くみられましたが、早くも2010年に県内で開催される高校総体の有力選手として期待が高まります。

ハンドボール日本代表でフランスリーグでも活躍した田場裕也選手がきょう県内の中学生にプロの技を直接、伝授しました。

興南高校出身の田場裕也選手はフランスリーグで総合得点第3位に入ったこともあるアジア期待の星。きょうはそんなスタープレーヤーのテクニックを学ぶため200人の中学生の他、大勢の見学者も詰め掛けました。

中学生たちはまず田場選手と準備体操を行った後、敏捷性を養うパスの練習。田場選手のボールのさばき方や足の細かいステップをしっかりと目に刻み込みます。そして、シュート練習ではみんな田場選手の指導通り、体全体を使いゴールに向かって思い切りシュートを打ち込んでいました。

県内のハンドボールは全国でもトップレベル。きょう田場選手の指導を受けた中学生の中から世界で活躍する第2の田場裕也が誕生するといいですね