※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

夏連覇へ向けチーム一丸

練習前、ずらりと並んだのは「おにぎり」

部員の母「頑張って練習に励んでもらいたいと思って握っています」

用意されたおにぎりは部員の数と同じ146個、興南は今年、県内で最も多い部員数を誇っています。

めざせ甲子園!(14) 興南

練習前のアップでは146人全員でグラウンドをいっぱいに使い、効率よく体を動かし、さらに夏の暑さ対策として重ね着して練習するなど意識するのは常に本番です。

興南のエース比屋根雅也。絶対的なエースとしてチームの柱になる選手です。

めざせ甲子園!(14) 興南

比屋根選手「去年2年生として夏、沖縄県で優勝して甲子園の舞台まで立ったんですけど。どうしてももう一度甲子園に立ちたいという思いでこの1年間やってきたので」

チームは去年秋の大会で準優勝、第2シードで挑んだことしの春でしたが優勝した糸満に初戦で破れ、この夏はノーシード。比屋根のピッチングが崩れたのが大きな原因でした。

比屋根選手「やはりどうしても自分が抑えないといけないという思いが強くて。自分の中では孤独というか、一人でやっているように感じることもあった」

マウンドの上で感じる孤独感。一人背負う大きなプレッシャーを感じることもあったといいます。

興南の今年、3年生部員は44人。この中でこの夏、20人のレギュラー入りを果たしたのは15人で、29人の3年生がベンチ入りできませんでした。

その中の一人で146人の大所帯のチームを引っ張るのが男子マネージャーの横田大輝くんです。小学校や中学校とキャプテンとして活躍、しかし高校では、自分の新たな役割を見つけたといいます。

めざせ甲子園!(14) 興南

横田マネージャー「甲子園に連れて行ってもらうんじゃなくて、自分が連れて行くという気持ちでマネージャーを選びました」

夏の大会を前にレギュラーから外れた3年生とレギュラーとの間に小さな亀裂も起きました。しかし…。

新屋倫選手「お互いに意見の違いが出て、そういうのじゃいけないということでメンバー外とメンバーで話し合って、お互いで確認して、今、チームが一つになっています」

レギュラーから外れた3年生は今、練習で審判や補助など、積極的にレギュラーを支える側に回っています。

そんな仲間の姿に大きく励まされたのがエースの比屋根でした。それまでとは違い、自分から周りに声をかけるようになり、夏の復活に向け、精神的に成長したのです。

『さぁ元気出して。いくぞ~~!お~~~!』

チームが再びひとつなった夏、孤独なエースも仲間と戦うエースに成長!興南、夏連覇の備えはここに整った!

横田マネージャー「最後は優勝めざしてチーム一丸となって頑張りたいです」

上門主将「チーム全体で取り組むというのが自分たちの野球なので、チーム全体でひとつの目標に向かって今進んでいます」

めざせ甲子園!(14) 興南

我喜屋監督「自信と信頼ができてきているという意味においては十分夏の連覇を狙えます」

比屋根投手「この夏にしっかり自分の全力を出し尽くして、また甲子園に行けるように頑張りたいと思います」

『行くぞ甲子園!ヨッシャ~!』

めざせ甲子園!(14) 興南