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‘沖縄から世界へ’をテーマに拳をぶつけあう「MUGEN挑」

まさにこの大会が世界へのステップとなる2人の選手がいました。

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東洋太平洋スーパーフェザー級4位、小谷将寿。この試合に勝ちランキングをあげることで世界への挑戦権と言える東洋太平洋のベルトをかけた試合が見えてきます。

会場には、この階級の現チャンピオン・伊藤雅雪が小谷の試合を観戦。その前で力を見せつけたい小谷でしたが第3ラウンド。

小谷将寿選手「先にダウン取られたみたいでダウンを取られた時の記憶がなくて。」

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記憶を失うほどのダウンを先にもらった小谷。しかし、これで「倒し屋」と呼ばれる男に火がつきます。たった30秒でダウンを取り返すとさらに2つめのダウンを奪うなどし、3-0の判定勝ち。

しかし、チャンピオンからは…

試合後リングで、伊東雅雪選手「ぶっちゃけ言うと、(自分とは)実力差がまだあると思うのでもう少し面白い試合になるように僕も練習しますけど、よろしくお願いします。」

さらなる上を目指す挑戦が続きます。

一方その頃、自分の試合を静かに待っていたのが35歳・翁長吾央。去年11月の試合に勝利し、東洋太平洋のランキング入りした翁長は、ある思いを口にしていました

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去年11月15日リング上にて翁長吾央選手「諦めずに絶対金城監督の奥さん(妻・清子さん)のお墓の前にベルトを見せますので。」

沖縄尚学時代、ボクシングの礎を築いてくれた金城眞吉監督、そして監督の妻で寮母さんでもあった清子さんにベルトを見せたい。それが翁長の原動力となっています。きのう、会場には金城監督も応援に。妻・清子さんとともに。

金城眞吉監督「非常に可愛がっていましたよ、あの子(翁長は)良い子なんですよ。力を出してくれるんじゃないかと期待していますけどね。」

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勝てばランキング上位入りが見込める1戦。翁長は序盤から積極的に拳を出していきますが固い相手のガードを崩せず。体力を消耗します。

翁長入場「年齢も35歳、誰が見ても崖っぷちだし(でも)諦めたら終わりなので、絶対に諦めないで。」

5ラウンド、一瞬のすきを突きます。これで流れを引き寄せた翁長、一気に畳み掛けます。

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判定、3-0の圧勝で35歳のボクサーが世界へ向けまた一つ白星を重ねました。

翁長吾央選手「もっともっと練習して、もっともっと強くなれるので諦めずに頑張ります。」

翁長選手、小谷選手ともに今回の勝利でランキングが上がる見込みで8月に2人そろって東洋太平洋のダブルタイトルマッチをやる可能性が出てきました。これに勝つと、いよいよ世界一をかけた試合に挑むことができます。

この挑戦、今後も追っていきますので注目してください以上、スポーツ部でした。