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ベトナム戦争の最中、沖縄にドラム缶2万5000本、5200トンもの枯れ葉剤が保管されていたことがアメリカ陸軍の関係機関の文書から明らかになりました。

これはアメリカ陸軍化学物質庁による「ジョンストン環礁の生態アセスメント」報告書で明らかになったものです。

報告書によりますと、1972年、アメリカ空軍が沖縄に保管されていた2万5000本の枯れ葉剤のドラム缶を北太平洋にあるジョンストン島に運んだと書かれています。

1972年と言えば沖縄の本土復帰の年にあたり、1971年からは大がかりな化学兵器の移送、いわゆるレッドハット作戦が行われていました。

枯れ葉剤問題を巡ってはこれまで複数の退役軍人たちが沖縄で枯れ葉剤を浴び、病気になったと主張していますが、アメリカ政府は「これを裏付ける資料は見つかっていない」と否定しています。

この文書は「枯れ葉剤が沖縄にあったことを裏付ける」重要な証拠として注目されています。